荒木飛呂彦に学ぶチラシ集客術
YMC株式会社の山本です。
『ジョジョの奇妙な冒険』って知ってますか?
少年ジャンプで連載してた超人気マンガです。
僕も、大ファンで、小学生のときから読んでいます。
小学生の当時、「第三部」がジャンプで連載されており、「スタンドを使いたいなぁ」とスタンドを出す練習をしていました(笑)
僕と同世代なら、読んだことがあるマンガなんじゃないでしょうか?
最初の1ページをめくらせろ!
この『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦が書いた
●漫画術
という本に、とても興味ぶかい部分がありました。
デビューしたときに一番恐れていたのは、編集部に作品を持っていったとき、受け取った編集者が原稿を袋からちょっと出しただけで1ページもめくりもせずに、また袋に戻してしまう、ということでした。投稿作品の一コマ目を見ただけで「こいつ、ダメだ」と判断して読んでくれない、ということはしょっちゅう。
『荒木飛呂彦の漫画術』より引用
(中略)
ひどいようですが、編集者からすれば、大量の持ち込み原稿を見ているのですから、一ページ目だけで、「これは、こういう漫画だ」という見極めができるわけです。
それは読者も同じで、表紙を見て「いいや」と思ったら、もうその漫画を読んではくれません。
あなたの治療院のチラシを読むかどうかは、一瞬で判断される
つまり
●1ページ目が一番大事
って書いてあるわけですね。
この本の一番最初の章で、この部分が出てくるんですから、それだけウエイトが高いってことです。
彼は、人気マンガにするために、最初の1ページをどう描くかに、かなりの神経を使っているわけです。
これが何十年もマンガ界で、生き残ってきた作者が、考えていることです。
治療院の集客にも、同じことがいえますね。
マンガで言う1ページ目とは、
- チラシだったらキャッチコピー
- ブログだったらタイトル
- ホームページだったらヘッド画像
などが、いわゆるそれに当たります。
ここの部分にそうとう気を使って、作らなければならないワケですよね。
本文でいくら良いことを書いていても、読まれなければ意味がない。
だから、読ませるための工夫が、マンガでもチラシでもホームページでも、必要なんです。
と思うでしょう。
それに対して、荒木飛呂彦は、かなり研究したみたいです。
彼は、売れているマンガの最初の1ページを、とにかく片っ端から分析し、その結果、こんな結論にいたったそうです。
最初の一ページをめくらせるために、どんな絵を描くか?
●きれいな絵
『荒木飛呂彦の漫画術』より引用
●変わった絵
●不気味な絵
●線のきれいな絵
●明るい絵(軽やかな絵)
●エロい絵
●光が感じられる絵
●カッコイイ絵
●逆に下手な絵(究極にシンプルに描かれている絵)
●見たこともない絵
●写真のような絵(究極にリアルに描かれている絵)
●笑える絵
●動線が多くない絵
●女性しか登場しない絵
●子供しか登場しない絵
●石しか登場しない絵
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だそうです。
Facebookやブログの投稿などに画像を掲載できますので、参考になりそうですね。
4つの人気マンガの1ページめをピックアップしてみたので、参考にどうぞ。
『きょうは会社休みます。』の1ページ目は、どこかエロい絵であり、光が感じられますし、女しか登場しないですね。
『進撃の巨人』の1ページ目は、不気味な絵ってことになりますね。
いきなり、大きな壁の向こうから、煙がでている絵です。
なんか絶望感を感じます。
『ドラゴンボール』の1ページ目は、きれいな絵であり、カッコイイ絵であり、変わった絵ですよね。
シッポの生えた子供が大きなノコギリをかついで、丸太に乗ってゴロゴロと転がしながらサルに話しかけているわけなので(笑)
『幽遊白書』の1ページ目もユニークです。
不気味で変わった絵、ということになるでしょうか?
いきなり主人公の浦飯幽助が事故って血を流しているところから始まります。
最初の一ページをめくらせるために、どんなタイトルをつけるか?
タイトルもかなり重要です。
荒木飛呂彦は、売れているマンガのタイトルをリストアップしたそうです。
その中で、
「それだけでページをめくりたくなるのは、どのようなタイトルか」
を研究したんだとか。
- ジュラシックパーク
- 紙の月
- 魁!!男塾
などは良いタイトルの見本だと、書いていました。
「魁」という漢字1文字で、ヤンキー系をあらわしており、
「男塾」という言葉が加わることで、そのイメージを決定的にしている。
ちなみに、「ヨリミツ治療塾」も、この「男塾」が由来になっているそうです(笑)
最初の一ページをめくらせるために、どんなセリフを喋らせるか?
セリフについても、最初の1ページにどんなセリフが来れば次のページも読みたくなるか?を工夫するそうです。
- ドキッとするセリフ
- しっとり落ち着くセリフ
- 癒されるセリフ
- 悲しいセリフ
- 怒りのセリフ
- ダジャレのセリフ
- 方言のセリフ
- 五・七・五になっているセリフ
- ラップのように韻を踏んでいるセリフ
などが良いそうです。
小説やエッセイなども、セリフから始まることが多いです。
ちなみに、超人気マンガのスラムダンク一巻の、最初のセリフは、
「ゴメンなさい桜木くんあたしバスケット部の小田君が好きなの」
ですね(笑)
ドキッとする悲しいセリフということに、なるでしょうか?
まとめ
ようは、
●いかに1ページ目を、めくらせるか?
ここが超重要。
そのためには、
- 目を引く画像
- 興味を引くタイトル
- 読みたくなるセリフ
が大事だよ、と。
チラシ、Facebook、ブログ、ホームページを作るときの参考になればと思います。
山本