回数券を導入して月間の自由診療を100万円以上アップさせた方法

2013年5月31日

「これ違うカードですよ」

お店のレジでデビットカードと間違えて、銀行のキャッシュカードを出して、恥ずかしい思いをしたことがあります。

YMC株式会社の山本です。

買い物用のカードだけでなく、運転免許証や健康保険証なども含めると、財布の中は各種カードのオンパレード。

最近、この中に電子マネーのカードが加わりました。

よく買い物をするセブンイレブンで利用できる「nanaco(ナナコ)」を最近は使っています。

あらかじめカードに入金しておき、レジで読み取り機にかざして支払います。

小銭を探したり、おつりを確認する手間がいらないので、なかなか便利ですね。

電子マネーは昔から「Edy(エディ)」などがありましたが、思ったより普及しませんでした。

ところが、駅の自動改札機にタッチする交通カードとして爆発的に広まりました。

ICOCA(イコカ)とか、Suica(スイカ)とかが、これにあたりますね。

最近では、イオンが出した、WAON(ワオン)なんてものもあります。

他には、WebMoney(ウェブマネー)とか、BitCash(ビットキャッシュ)などの電子マネーもありますね。

とにかく、プリペイド方式の電子マネーって、無数にあるわけです。

プリペイドっていうのは、前払いって意味ですね。

なぜ大手企業はプリペイド方式の電子マネーを作ったか?

これはいろんな理由があります。

お客さんの買い物データがたまるので、「どの年代の人が、どんな買い物をするのか?」という情報を集めるためにも使えます。

これらのデータを利用して、新商品の開発なんてのもできるわけですね。

でも、僕のような中小零細企業はこれらの大掛かりなオリジナルのプリペイド・カードなんて作れません。

だから、これらのプリペイド・カードを作って、顧客の嗜好データを集めることは、かなり難しいですね。

でも、こういったプリペイド方式の課金方法を取り入れることを強くおすすめします。

簡単にいえば、治療院のメニューに、前払いの回数券を取り入れたら良いのです。

これをするだけでドラマティックに売上があがり、キャッシュ・フローがよくなります。

理由は2つ。

1,未来のお金を先取りでき現金が手元に素早く来る
2,回数券を買った患者はリピート率が数倍あがる

未来のお金を先取りすることって、メリットがいっぱいです。

理由は、手元に即金で入るので、目先の支払いに回せるからです。現金商売の恩恵に預かれるんですね。

保険のお金は、遅れて入ってきます。

ただ、2ヶ月後にお金が入ってくる予定があったとしても、明日の電気代は待ってくれないわけで。この支払いを焦げ付かせば、事実上の倒産になっちゃいますね。

これを回避するためには、

くれるか、くれないか、わからないような未来の10万円を待つよりも、確実に今くれる5万円のほうがビジネス的には価値が出るわけです。

この感覚は経営者ならわかりますよね?

だから、回数券を売ることが有効なんです。

さらに言うと、

回数券などで未来の施術を買ったお客さんは、買わなかったお客さんに比べて、

「リピート率が、8倍アップする」

というデータがあります。

人間って、現金を払うことには、苦痛を伴いますが、ひとたび「チケット」というお金じゃないものに変わると・・・?

金銭感覚が麻痺するわけですね(笑)

パチンコ屋で、現金を玉に変えればもはやお金じゃなくなるのと同じです。

しかも、リピート来店してくれると、売り手との信頼感は上がりますし、さらに追加で何かを買ってもらいやすくなる。

そして、もし来店しなかったとしても、店側はお金を前払いで貰っているから、丸々儲けになります。

これは良いですよ。

大手が運営している、プリペイド方式の電子マネーには、

「退蔵益(たいぞうえき)」

という利益が、めちゃくちゃ発生します。

退蔵益とは、前払型の金券やクーポンなどを購入した顧客がその権利を行使しないことによって販売元に発生する利益のこと。

グルーポンなどの企業も、実はこの退蔵益で儲けています。

僕なんて、小学生のときからテレホンカードを大量に集めていましたが、使わずに紛失してしまっています(笑)

宝くじの300円の当たりくじも、換金しない人が山ほどいますよね?

あれも、運営側が丸儲けの退蔵益です。

プリペイド方式の金券は、利用する人が意外と少なく、ドル箱となっているわけです。

もちろん、患者さんも適切な施術が、お得に受けられるというメリットがあります。

こういったケースも含めて、プリペイド方式のサービスってのは、治療院に導入することで大きく安定するはずです。

山本