あなたは自分の治療院の弱点や強みを正しく認識できない
こんにちは。
YMC株式会社の山本です。
今日は、
- あなたは自分のことを正しく認識できない
というお話をします。
治療院ビジネスに置き換えると、
- あなたは自分の治療院の弱点や強みを正しく認識できない
ってことです。
これは、すべての経営者に言えると思います。
人間は「盲点」があるので、自分自身のことを客観的に見れない
僕らは、網様体賦活系(RAS)というフィルターを脳みそに持っています。
これは、
- 自分にとって重要なデキゴトしか認識できない
という脳みその省エネ機能です。
過去に見たものを、今わざわざ全部認識してたら、疲れるので、脳は「前に見たものは、今日も見た気分にさせよう」とします。
そうしないと、脳がフル回転すれば、モノすごいエネルギーを使っちゃって脳にダメージがいくかもしれないからです。
この機能のせいで、人は心理的に「盲点」ができ、慣れ親しんだものを正しく認識できなくなります。
だから、あなたが今見ているものは、本当に見ているわけではなく、見ているつもりになっているわけです。
たとえば、
人は新しいクルマを買おうと決めたとたん、テレビCMなどで流されているさまざまな情報や、街で走るクルマが目に入るようになります。
買おうという気持ちがなかったときは、「盲点」になってて、バンバンにクルマのCM流れてたことに気が付かなかったのに(笑)
これが「盲点」のカラクリなんですけど、「盲点」と言われるくらいなので、自分ではなかなか気が付かないんです。
「それ知ってる」と思ったら要注意
特に要注意なのは
- こんなの知ってる
- どっかで見たことがある
- 誰かに聞いたことがある
という感覚です。
こういう思考にこそ「盲点」が眠っています。
大体の場合、「知ってる」「見たことがある」「聞いたことがある」と思った瞬間、「行動した」と勘違いしています(笑)
ホントは行動してなかったとしても、です。
たとえば、
「◯◯というノウハウをやると売り上げUPにつながる」
というのをセミナーやメルマガや書籍や動画で知ったときに
「ためになった!」
と感じて、すぐに行動を起こした方は優秀です。
でも、そのときに行動を起こさなかったとしたら、どうなると思います?
2回目に同じノウハウに触れたときに、網様体賦活系(RAS)が働いて、
「知ってる」「見たことがある」「聞いたことがある」
と脳みそが勝手に判断し、情報の優先度を下げるんですよね。
もう、こうなると「盲点」となり、行動しなくなります。
はい、ノウハウコレクターのできあがりです(笑)
人間の機能って恐ろしいですよね。
ソフトバンクの孫正義でさえ、誰かに「盲点」を指摘してもらう
このことに優秀な経営者は気がついています。
ソフトバンクの孫さんは、早くから社外取締役をつけてますよね。
要は「外部の目」に監視をしてもらっている。
これまでソフトバンクの社外取締役をした人を例に出すと・・・
- ファーストリテイリングの柳井正
- 日本電産の永守重信
- 日本マクドナルドの藤田田
- オリックスの宮内義彦
- BBTの大前研一
とかを外部ブレーンとして社外から入れてきたわけですよ。
孫さんほどの優秀な頭脳でも、わからないことはたくさんあるし「盲点」も出てくる。
なので「盲点」が出ても指摘して貰えるように社外の人の目を入れて、「盲点」にならないようにしているわけです。
いやあ、さすがだと思いますね。
あなたは、自分の「盲点」を誰に指摘してもらってますか?
山本