「決意を新たに、これからがんばります!」←最も無意味
こんにちは。
YMC株式会社の山本です。
よく単発コンサルなどで経営のアドバイスをするんですが、
「決意を新たに、これからがんばります!」
という発言をされる方がいます。
ただ、問題なのは、
- 決意を新たにしても意味がない
ってことなんです。
「決意を新たに、これからがんばります!」
って言った人で、頑張って成果出した人を見たことがありません。
「行けたら行くわ」
「今度飲みましょう」
「マラソン大会一緒に走ろ」
「何もしないからホテル行こ」
これらと同じくらい信用できない言葉です(笑)
そう、「決意」とか「意志」ほど、当てにならないものはないのです。
かの大前研一さんは、下記のような言葉を残しています。
人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目は付き合う人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。
「決意」や「意志」とかでは「行動」を継続できない
ビジネスの世界では、「行動」をしないと絶対に成果はあがりません。
「決意」とか「意志」とか「祈り」とかで成果が出るような、物理法則を無視した現象は起こりません。
当たり前ですよね?
んで、ここからが重要なんですが、いかに成果の出る「行動」を多くできるか、がビジネスで成功するかどうかの要因になるんです。
言い方を変えれば「行動」を起こさざるを得ないようにしたら良いのです。
さきほども言いましたが、「決意」や「意志」では行動は起こりません。
起こったとしても単発です。
セミナーなんかに参加した次の日は、モチベーションが高くなっているので、行動が起こるかもしれない。
でも、持続しません。
行動が持続しないので、成果は出ない。
じゃ、どうしたら良いか?
それは、「行動」を起こさざるを得ない「環境」に飛び込めば良いのです。
僕らは「環境」に大きく影響を受けています。
変化できない原因は、個人の「性格」や「気質」や「決意」や「意志」とかの問題ではなくて、実は周囲の「環境」に原因があることが多いのです。
決意とか意志とか気合とかでは、どうにでもならないものが僕らを動かしているんです。
「行動」を継続せざるを得ない「環境」に飛び込むことで「行動」は強制的に起こる
例えば、あなたの息子が
「プロ野球選手になりたい」
と言ったら、どうしたら良いでしょう?
全寮制の甲子園常連の名門校に入学させるのが良いです。
野球しかできない「環境」にブチ込むわけです。
なぜ、プロ野球選手になる確率がUPするかっていう理由はわかりますよね?
- そういう「環境」だから
です。
練習は決められた時間に行われるし、練習設備は揃っている。
周りの同級生や先輩も甲子園を目指して頑張っている。
練習試合の対戦相手も競合校。
必然的に、野球が上達する「行動」が起こるんです。
個人で野球を練習するより、遥かに強くなれる「環境」だと思いませんか?
なので、得たい成果を手に入れるなら「成果の上がりやすい環境」を選んで飛び込めばよいのです。
「環境」を変えるには、「考え方」を変えるしかない
んで、問題は「環境」をどうやって変えるか、ですが、これは「考え方」を変えるしかありません。
- 「行動」が起こらざるを得ない「環境」に飛び込む
という「考え方」を受け入れるしかないのです。
新しい「環境」に飛び込むには勇気がいります。
居心地も悪いです。
たとえば、野球をしたことがない息子に、
「名門チームに入るか?」
と言えば普通は嫌がるでしょう。
自分がドシロウトなのが、恥ずかしいし、チームメイトに笑われるかもしれない。
でも、弱小チームより、名門チームに入れたほうが絶対に良いはずですよね?
なので、無理やり連れていき、入部させたとします。
すると、どうでしょう・・・。
次第に慣れていき、メキメキとチカラを付けて、野球が上達してしまう。
「環境」って、それぐらいパワフルな効果があります。
最初は抵抗があるし、ハードル高いです。
でも飛び込んでしまえば、勝手に慣れます。
気がつけば、成果も上がっています。
自分よりレベルの高い人をまわりに置くと、自然と自分のレベルが上がるからです。
成果を出さない人と、成果を出す人の違いは、ここだけです。
能力の差ではありません。
- 環境の差
なんです。
僕はトライアスロンやフルマラソンを完走したことがありますし、最近は筋トレを頑張ってます。
しかし、僕は1人で練習できない性格なんです。
ついつい練習をサボるわけです。
なので、必ず誰かと約束して練習をするようにしてました。
1人で練習だと、簡単にサボれます。
でも、誰かと約束すると、簡単にサボれなくなります。
練習時間の直前とか、サボりたくなったときに、
(ドタキャンしたら信用をなくすな・・・)
とか思うと、練習をやらざるを得なくなります。
そう、これが「環境」のパワーです。
成果を出す人は、環境づくりがウマいです。
自分をそういった環境に追い込んでいますからね。
それが成果を出す秘訣だと、知っているのです。
付き合う人が変われば、環境が変わるので、成果も変わります。
さて、あなたは、
「決意を新たに、これからがんばります!」
で終わる人間か?
それとも、
「成果の出る環境に飛び込む!」
どの選択肢を取りますか?
ぜひ、正しい選択をしていただければと思います。
山本