高校2年の年末に高知から鳥取までヒッチハ​イクした話

「おい、おまえら家出か?」

僕らは、早朝の鳥取駅で、酔っぱらいに絡まれていました。

こんにちは。

YMC株式会社の山本です。

今年も残すところ、あと1日となりました。

あなたにとって、今年1年は、どんな年でしたか?

そして、年末はいかがお過ごしでしょうか。

僕も、年末年始は、いろんな思い出があります。

高校2年のときの年末に、ラグビー部の友達2人とヒッチハイクで鳥取に行ったことがありました。

高知から鳥取まで、高校生3人のヒッチハイクの旅です。

「鳥取砂丘でもいく?」

というノリで、行き当たりばったりの旅の始まりです…。

高校2年の年末に高知から鳥取までヒッチハイクした話

当時、猿岩石のヒッチハイクの旅がテレビで放映されており、

空前のヒッチハイクブームでした(笑)

若かりし僕らも、ヒッチハイクで旅をしまくってたんです。

同級生の田村くんと宮田くんと僕とで、年末の冬休みを利用して、鳥取砂丘に行くという計画を立てました。

紆余曲折ありましたが、世の中は割と親切な人が多かったです。

途中、香川県の丸亀付近で、競艇帰りのオッサンに、なんと岡山の県北の津山まで乗せてもらいました。

「おお、お前ら家に飯食べに来い。そのかわり俺が競艇行ってたことを家族に言うなよ(笑)」

津山のオッサンの家で出前を取ってもらって、晩ごはんをご馳走になりました。

他にも、あきらかにヤ◯ザ屋さんであろう夫婦の車に、乗せて貰ったことも鮮明に覚えています。

※最後、車を降りるときに1万円のお小遣いくれた(笑)

そんなこんなありましたが、朝スタートして夜には鳥取まで行き着いたわけです。

「さすがに鳥取砂丘に行くのは明日やね」

ということで、一晩、どこかで夜を明かさなければなりません。

もちろん、ホテルで寝るなどは、ありえないわけで、どこかで暖をとれて夜を明かせる場所を探しました。

病院に忍び込んで待合室の椅子で横になってたら、警備員に見つかって追い出されるし(笑)

仕方がないので、真夜中の鳥取駅で夜を明かすことにしたんです。

すると、朝方、酔っぱらいに絡まれて、家出少年に間違われたという(笑)

「おい、おまえら家出か?」

「いや、ちゃいますよ」

という面倒くさいラリーを数往復したあと、無事に酔っぱらいから開放された僕らは、朝イチで鳥取砂丘に向かいました。

いや、初めて降り立った鳥取砂丘に感動しましたね。

なんせ、ヒッチハイクという無銭旅行で、高知から鳥取まで、距離にして300キロの道のりを走破できたことが嬉しかったです。

ゴールを設定したら、紆余曲折ありながらも、なんとか行ける

こんな感じで、今考えたら、怖いもの知らずな感じでしたが、目指すゴールに行くことができたわけです。

この経験は、今でも活かされています。

  • 明確にゴールを設定して行動したら、なんとか行き着く

知識もない未熟な山本少年でしたが、高知から鳥取まで300キロを一泊二日で往復できました。

※次の日、ちゃんと高知まで、無事にヒッチハイクで帰り着きました(笑)

そして、意外と人は優しいということも学びました。

ヒッチハイクって、交渉の連続なんですね。

ロードサイドで、親指立てたり、紙に行き先を書いて掲げたりする手段がスタンダードですが、それだけでは、なかなか止まってくれません。

2時間ほど車が止まってくれないこともありました。

なので、僕らは、色々と工夫をしました。

信号待ちで止まった車の運転席に行って、窓ガラスをコンコンと叩き、

「鳥取砂丘まで行きたいんですが、途中まででもいいので乗せてくれませんか?」

と直接交渉です。

また、一般道でヒッチハイクするよりも、高速のサービスエリアでヒッチハイクしたほうが効率的ということも学びました。

そらそうですよね。

高速のサービスエリアで休憩している車は、長距離移動が大前提ですからね。

移動する方角もだいたい決まっている。

一撃で鳥取砂丘まで行ける可能性すらあるわけです。

なので、僕らは、

  1. 高速のインターチェンジの入り口でヒッチハイク
  2. 高速のサービスエリアで直接交渉

という手段をメインでとりました。

こんな感じで、明確ゴールがあり、行動していけば、確率が高い手法がわかってくるんです。

しかも、交渉したら、意外と高い確率で乗せてくれたんです。

10人くらいに声をかけたら、だいたい1人は乗せてくれるほどの確率です。

これは、驚きましたね。

困ったときは誰かに頼れば良い

僕らは、人にものを頼むときに、相手が

「いいよ」

と言ってくれる確率を低く見積もる傾向があります。

実際に、これは実験で裏付けされています。

まず実験参加者は、街頭で見知らぬ人に声をかけて「アンケートに協力してほしい」と頼むよう言われました。

そして街頭に出る前に、自分がアンケートに協力してくれる人を五人見つけるまでに、何人くらいの人に声をかけなくてはならないかを予想しました。

二十人以上に声をかける必要があるというのが平均的な予想でしたが、実際は十人弱で済みました。

要するに、参加者は自分が協力してもらえる可能性を、実際より半分ほど低く見積もったのです。

『影響力の武器 戦略編』より引用

ようは、「どうせお願いしても…」と、はじめから決めつけてしまい、お願いしない傾向があるわけですね。

ヒッチハイクをしているときに

「どうせ断られるし…」

とウジウジしてたら、まったくもって目的地に進みません。

過剰に低い見積もりをし続けた場合、目標の達成は困難になってしまうわけです。

人は意外と優しいですし、意外とお願いを聞いてくれるものです。

2019年の目標は立てましたか?

ゴールが決まってないと、その方向に進むことができません。

そして行動すれば、失敗をしながらでも試行錯誤して、より良い方法を見つけることができます。

最後に、あなた1人のチカラは小さいです。

目標を達成するためには、おそらく誰かの助けが必要です。

ぜひ、困ったときは誰かには助けを求めてください。

必ず、チカラになってくれるはずです。

そんなこんなで、今年もありがとうございました。

来年も、あなたのビジネスの発展を祈っております。

山本