治療院経営は「運ゲー」である
こんにちは。
YMC株式会社の山本です。
- 治療院経営は「運ゲー」である
というお話をします。
「運ゲー」っていうのは、ジャンケンのように、運の要素で勝負が決まってしまうゲームのことです。
「山本さん!これまで偉そうに経営手法の講釈をたれてたクセに運ってなんですか!」
という声が聞こえてきそうですね。
いやいや、これまでこのメルマガでレクチャーしてきたことは、間違いではありません。
でも、成功するか、しないかは「運」で決まることのほうが多いです。
どういうことか?
打席に立ち続けることで、必然的にヒットの回数は増える
こちらが仕掛けた施策が、当たるか当たらないかは、ほぼ「運」です。
チラシを撒いたり、新しいメニューを売り出すなど、色々と施策を打つと思いますが、成功して利益がでるか、つまりヒットを打てるかどうかは「運」に左右されます。
店をオープンするときも、好立地な物件がたまたま見つかったとか、タイミングよく優秀なスタッフが採用できたとか、近くにライバルがたまたま居なかったとか。
だいたい、そんなもんで開業当初の成功が左右されます。
もちろん、リサーチなどをすることで当てる確率を少し上げることはできます。
でも、持って生まれたモノは人それぞれ違うわけで、
容姿も違えば、スキルも人それぞれ違うし、エリアも違うし、時流も違うんです。
なので、
「成約率30%を叩き出すチラシテンプレート!」
「リピート率97%の問診術!」
とかは、絶対に再現できないわけですよね。
なので、極論を言うと、集客だったり、患者さんがリピートするかどうかは、患者さんのタイミング次第なので、ハッキリ言って「運」だと思ったほうが良いわけです。
ようは、コントロールしにくい。
野球で言えば、「打率」はコントロールしにくいわけですよ。
ところがビジネスにおいてチャレンジする回数である「打席数」は、コントロールできるんです。
チラシだったら、配布数はこちらの意気込み次第でいくらでも増やすことができる。
HPも、PPC広告を使えば、いくらでもアクセスは集められる。
新メニューも、こちらの努力次第で、いくらでも生み出すことができます。
そう、本当の野球と違うところは、ココなんです。
打席にはいくらでも立つことができるわけで、
- 「打率」はコントロールしにくいが、「打席数」はコントロールできる
ということです。
打率が3割だったとしても、100打席しか立たなかったら、ヒット30本です。
しかし、
打率が1割だったとしても、1000打席だと、ヒット100本なんです。
当然、打席数が増えるにつれ、傾向がつかめてきますから、打率もあがってきます。
そして、ヒットの回数が増えると、必然的にホームランも出てくる確率もあがるわけですね。
打席に立つ回数を、できるだけ多くする努力をしたほうが成功に近づく
ってなると、
- いかに低コストで打席に立ち続けるか?
が重要になってくるんです。
ヒットするかは、「運」だと考えると、「打席数」の勝負になってくる。
こう割り切って考えることができたら、あとはもう確率論です。
絶対に、多くの打席に立っている人が、ヒットを多く打てるわけで。
でも、打席に立つのに、高いコストを使うと、打席数が減るんですよ。
たとえば、
- 物凄い高いコストをかけて、店舗を作る
- 物凄い高いコストをかけて、新商品を開発する
となると、打席にたてる回数が減るわけですよね。
そのへんのバランスを取ることが大事ですが、
- 治療院経営は「運ゲー」なんだから、できるだけ多くの打席に立てば勝てる
というマインドセットでいれば、いいと思います。
あ、わかりやすく言うと、「数撃ちゃ当たる」ですね(笑)
できるだけ多くの打席に立つことに、自分の持っているリソースを集中させてください。
山本