多くの場合「スーパープレイ」をした方が勝​つんじゃなくて「ミス」しなかったほうが勝​つ

2017年4月10日

おはようございます。

YMC株式会社の山本です。

ビジネスで成功するためには、

  • 奥義を極めるより、愚かな行為を避けるほうが儲かる

という話をします。

僕はビリヤードのプロを目指すべく12年ほど、修行をしてました。

真剣勝負の世界に身をおいてました。

いわゆる「握り」の勝負もたくさんしたし、足がブルブル震えるような緊張感を感じる勝負もしたし、試合で負けて、悔しくてトイレに入って泣いたこともあります。

その数々の勝負のなかで「学んだこと」があります。

それは、

  • ほとんどの勝負は、ミスしたほうが負ける

ってことです。

どういうことか?

多くの場合、「スーパープレイ」をした方が勝つんじゃなくて、「ミス」しなかったほうが勝つ

ビリヤードの世界トッププロのゲームをみると、ほとんど完璧なゲームをプレイします。

勝敗は、数センチの手球のコントロールや、少しのスピンのかけ具合などで決まります。

数センチ、あるいは、数ミリの違いが命運を分けます。

しかも、世界で勝つ選手は、窮地に追い込まれたときにもスーパーショットで乗り切ったりするわけですね。

下記の動画をみて下さい。

エフレン・レイズという世界最高峰のプレイヤーのスーパーショット集です。

彼らのようなレベルで戦うなら、「スーパーショット」は必要かもしれません。

一方、僕らアマチュアでは、勝敗を決する最大の要因は、

  • 致命的なミスをしない

ってことです。

数ミリを争うような、高度な駆け引きは、まず見られません(笑)

逆に、互いにミスが頻発します。

毎回のように、ショットミスをするし、スクラッチ(自分の手玉を穴に落とすこと)も見慣れた光景です。

つまり、こういうことです。

平凡な人間が勝つためには、

  • ミスを減らし、相手が自滅するのを待つほうが効率が良い

ってことなんです。

超高度な世界トップレベルで戦っていない限り、「スーパーショット」は必要ないんです。

「奥義」ではなく、「当たり前」を忘れないことから利益が生まれる

世界屈指の億万長者と言われるウォーレン・バフェットのビジネスパートナー、チャーリー・マンガーも同じことを言っています。

当時、彼が会長をしていたウェスコ社の「株主の皆様へ」の中でマンガー氏は次のように書いています。

ウェスコ社は常に、奥義を手に入れるのではなく、当たり前を忘れないことから利益を生み出そうとしています。

(中略)

我々のような人間が、利口になろうとするのではなく、愚か者にならないよう努力し続けることから、どれほどの長期的優位を得てきたか。

それは驚くほどです。

「It’s the strong swimmers who drown.(善く泳ぐ者は溺る)」ということわざがありますが、まさに心にとめておくべき言葉だと思います。

「敗者のゲーム」を避ける知恵:賢く立ち回ろうとするより愚かな行いを避けるべし
より引用

治療院経営においても、同じことです。

たとえば、多くの治療家は手技を極めたがります。

でも、その極めた手技をもっていても、他の部分で「愚かなミス」をしていれば、ビジネスとして成り立たないのです。

  • 奥義を極めるより、愚かな行為を避ける

のが先決なんです。

先日も、開業5年で年商3億円の治療院グループの経営者の方に、お話を聞いたのですが、ビックリするような「奥義」はありませんでした。

そうではなくて、「ビジネスとして当たり前のこと」を大量にアクションしていました。

奥義を極めると、確かにカッコイイです。

他の治療家に、尊敬もされるでしょう。

でも、じつは勝敗を決めるのは、

  • 奥義を手に入れることではなくて、「愚かな行為」を避けること

なんです。

山本