スターバックスの経営者であるハワード・シュルツは耳の痛い意見を受け入れ『フラペチーノ』を大ヒットさせた
こんにちは。
YMC株式会社の山本です。
●耳に痛い言葉を素直に受け入れよう
という話をします。
僕らがクライアントにコンサルティングを提供するとき、手こずるときがあります。
それは「どんなとき」かというと、
●こちらのアドバイスを素直に受け入れてくれないとき
です。
たとえば、
「ネット広告を出しましょう」
というアドバイスをしても、
「広告費を使うのが難しいんで…」
という感じで嫌がる方がいます。
こういうタイプの方は、いつまで経っても成果は出ません。
なぜならば、これまでとは違う成果を出すためには、
●自己を否定すること
が大事なのにそれができないからです。
つまり、成果を出すためには……
耳に痛い意見を受け入れる必要があるわけですね。
スターバックスの経営者であるハワード・シュルツは耳の痛い意見を受け入れ『フラペチーノ』を大ヒットさせた
スターバックスの経営者であるハワード・シュルツは、コーヒーにとてもこだわる人で有名でした。
- コーヒーに化学的な味付けはしない
- コーヒー豆をプラスチック容器に入れない
- カフェラテにシロップは入れない
しかし、あるとき、
あるスタッフからこんなアイディアが出ます。
「コーヒーにミルクを合わせた冷たい甘い飲み物を作るべきですよ!」
もともと、カフェラテにシロップを入れることすら否定的だったハワード・シュルツは、断固反対。
「アホか!コーヒーはそんな飲み方をするもんじゃない!」
ただ、ハワード・シュルツは、自己否定ができる人だったのです。
最終的に、共同経営者のハワード・ビーハーの、
「顧客の望むものであれば提供すべきだ」
という言葉に耳を傾けたのです。
こうして誕生した「フラペチーノ」は、発売した1995年だけで5200万ドルを売り上げました。
その売り上げは、総収益の約7%にもあたり、大ヒット商品となったのです。
今でも大人気ですよね。
耳の痛い意見を聞ける人は成功する
人間はなんらかの「コダワリ」を持っています。
僕らは、自分の持っている「コダワリ」とは正反対の意見を聞くと、
「ちっ、うっせーな」
と耳が痛く感じるわけです。
しかも、
「コダワリ」って、「コダワリの逸品」などというように、なんとなく素晴らしいモノのような気がします。
ですが……
そういった「コダワリ」は、ただのマーケティング上のキャッチコピーなだけで、こと「商売」や「人生」においては足かせになります。
仏教でも「コダワリ」を持つと結果的に「苦」をもたらすと説かれています。
ハワード・シュルツが「コダワリ」を持ち続けていたらどうでしょうか?
フラペチーノはこの世に誕生していないでしょうし、スターバックス自体も、この世から消えているかもしれませんね。
往々にして僕らは、耳の痛い意見を聞こうとはしません。
でも、耳の痛い意見ほど、そこに大きな成功のヒントが埋まっている可能性があるのです。
あなたは、いつまでその「コダワリ」を持ち続けますか?
山本