【動画】あなたの自費施術が売れるかどうか​は“設定”で決まる

2016年2月19日

こんにちは。

YMC株式会社の山本です。

今回のブログの内容も動画で視聴ができます。

あなたの自費施術が売れるかどうか​は“設定”で決まる

●ザ・ロード・ウォリアーズ

をご存知でしょうか?

80年台に、日本のマット界の一世を風靡した二人組の外国人プロレスラーコンビです。

アニマルとホークの兄弟で、この二人を育てたのがポール・エラリング。

筋肉ムキムキで、北斗の拳の雑魚キャラ的ないでたちのモヒカンと逆モヒカンの二人組。

入場曲であるアイアンマンに合わせて走ってリングイン。

あっという間に試合を終わらせるという圧倒的な試合運び。

(なんだこいつら、超怖いし、ハンパねぇ・・・)

子供だった僕に、強烈なインパクトを与えました。

まじでテレビの前でも、オシッコちびりそうでしたよ。

当時の僕はプロレスのことをガチだと思っていたんですが、大人になるにつれ、

●実はショーである

ということを知るわけです……。

プロレスってのは、ファンが感情移入しやすいように台本があり“ギミック”というキャラ設定があった。

わかりやすく言えば、

プロレスファンに選手を覚えてもらうために、わざとインパクトのあるキャラクター設定や抗争などのストーリーをつくる。

芸能人とかもこのギミックをよく使っています。

たとえば、小倉優子こと、ゆうこりん。

かつて自らのことを

『こりん星(こりんせい)という星からいちごの馬車でやってきた“りんごももか姫”だ』

と謎の発言していたわけですが、これもギミックですよね。

のちに、「こりん星」という設定は名前を売るための戦略だったと明かしているわけです。

前述のザ・ロード・ウォリアーズも、売り出すための戦略としてキャラ設定があった。

そのキャラ設定とは……

●二人ともスラム街でネズミを食べて育った

ウソつけ!

と盛大にツッコミたくなるが、じっとガマンして聞いていただきたい。

スラム街でネズミを食べて育ったというトンデモ設定

このザ・ロード・ウォリアーズは、実はマネージャーがいて3人組として売りだしてました。

そのマネージャーってのが、ポール・エラリング。

この中央にいる人物ですね。

ザ・ロード・ウォリアーズ―2001年の原始爆弾

アメリカのシカゴのスラム街……。

貧乏で、飯も食えなくてネズミを捕まえて喰っていた血に飢えた怪物アニマルとホーク。

そこに金をちらつかせた、ポール・エラリングが現れて、

「お前らスゴイな!俺について来れば、金も儲かるし、好きな物を喰えるぜ」

と、この兄弟を怪物に育て、プロレス界に殴りこんだ!

……という設定ですね。

ちなみに、このマネージャーのおっさんもやべぇキャラ設定で、とある書籍でこんな発言をしている。

「おそらく核戦争によって
破滅するであろう現代社会…。

ならば俺だけは、
なんとしても生き残る!

壊滅後の地球を制圧し
皇帝の座に君臨するのがこのオレだ!」

何を言っとるんだ、と。

お前はラオウか、と。

ちなみに、このザ・ロード・ウォリアーズは見ての通りマッドマックスの世界観をパクっているわけです。

※マッドマックス=北斗の拳の元ネタ

さらに、このマネージャーのポール・エラリングは自分の生い立ちをこのように語っている。

「オレの両親はふたりともホモだった。父親も母親もつまりオトコだった。

それでいて、なぜオレがこの世に生まれてきたのか不思議だろうが、生命の神秘だ!

うわっはっはっはっは!

オレは生まれながらに、この世のどいつとも違う特別な存在なのだ!

人類には結局、男と女しかいないだって?笑わせるんじゃねぇ!

そんな時代遅れの妄想を、キサマはまだ信じきっているのか?

常識なんて、オレには一切通用しねぇ!

善も悪も右も左も、なにひとつ意味のねぇ絵空ごとよ!

全てはこのオレが決める!チカラが正義だ!強いものが絶対なんだ!」

ひでぇ。

ツッコむ気もなくなってくるトンデモ設定なんですね。

なにも、

ザ・ロード・ウォリアーズの設定の甘さに吉田豪ばりのツッコミをしたくて取り上げたわけではありません。

ようは、ビジネスってのは

●設定づくり

が大事なわけですよ。

そのほうがお客さんは覚えやすし、楽しめるし、ファン化しやすいし売れやすいわけです。

あなたの自費施術が売れるかどうかは“設定”で決まる

どういうことか?

例えば、

  • 毎日行列のできる売り切れ必須のラーメン屋
  • 海外からも患者さんが訪れるほど人気の整体院
  • 人気すぎて3ヶ月予約がいっぱいの美容院


とか、謳っているお店ありますよね?

これって、よく考えてみるとお店のキャラ設定なんです。

わかります?

自然とそういう状況になったお店もあると思います。

ですが、意図的にこういう設定って作れるんですよ。

人気すぎて3ヶ月予約がいっぱいの状況って意図的に作れますよね?

営業日を月3日にして、1日1時間営業にする。

9人ほど予約が入れば、

●人気すぎて3ヶ月予約がいっぱいの店

って完成します(笑)

上記の事例は悪質ですが、少なくともそういうイメージ戦略はビジネス上取るべきなんです。

逆に、

「現在、自分ができること」を元にしてバカ正直にキャラ設定すると、売れません。

なぜならば、今自分ができることは世間に求められていない可能性があるからです。

なので、お店をアピールするときは、

●絶対に売れる理想的な設定

から考えるんです。

絶対に売れる商品設定を考え、それを実現する方法を考える

患者さんが「えっ?」と思うような、絶対に売れる商品設定を作る。

売れるしかない設定を、無理やり作るんです。

それこそ、施術を売るのであれば、

「病院でもまったく良くならなかった50人の肩の痛みを3分で治せる治療!」

というトンデモ設定でも良い。

これならスラム街でネズミを食ってたくらいインパクトがある設定だし売れそうだ、と考えたとする。

その後で、

●その設定をどうやって実現するか?

を逆算していくんです。

たとえば、

ステップ1. 肩の痛みで病院行ったけど治らなかった人を50人以上探す
ステップ2. その中の50人を3分で治せるかチャレンジする

仮に治せたら、

「病院でもまったく良くならなかった50人の肩の痛みをも、たった3分で治した治療です!」

と堂々とうたって広告して売れば良い。

3分で治らなかったら、

ステップ3. 治った人が50人集まるまでやるか、治せる施術を開発するか、治せる人を連れてくる

という感じです。

これが商売人の思考プロセスです。

売れる設定ありきで、商品を作るわけですね。

まとめると…

  1. 絶対に売れる商品設定を考える
  2. それを実現するには?を逆算で考える


です。

売れない人は逆に考えています。

  1. 自分が提供できるものから商品を考える
  2. 世間に求められていない商品なら売れない


わけですよ。

われわれのような治療院ビジネスは、

ザ・ロード・ウォリアーズや、ゆうこりんのように、あからさまなウソ設定はダメです。

でも本当の設定で、倫理的に問題なければオッケーです。

売れる設定を考えて、どうやったら、

●その設定をどうやって実現できるか?

ってプロセスで、売り出してみてください。

山本