われわれ治療院が取るべき経営戦略とは?

2014年7月13日

岡山のコメダコーヒーより

こんにちは。YMC株式会社のヨリミツです。

私の治療院でも新しいサービスを模索しており、愛用のMacBook Airをインターネットにつないでサイトを見てリサーチをしていました。

「なんか良いネタないかな・・・?」

インターネット検索して、上位に出てくる企業はもちろん大手企業です。

ホームページ上で見る商品説明もなかなか良い。

商品のラインナップも多くて、見栄えがよいわけです。

「よしこれを丸パクリだ!!いや、参考にさせてもらおう(笑)」

と、昔ならこの大手企業のしているサービスの

●サービスの内容
●価格設定
●広告の出し方

などを真似をしたと思います。

なぜならば、大手企業は、優秀なスタッフたちが、何人も携わってマーケットをリサーチし、生み出す商品だからです。

彼らなりに勝算があったから、その商品を世に出したわけですね。

しかし、

大手企業がしているからといって全てが正しいわけではありません。

特に私たちのような中小零細企業が、真似をしたら失敗することがホトンドです。

その理由は・・・

会社のステージが違うからです。

人、モノ、金などの基準が違います。

大手企業は優秀な人材がいて、設備も整っており、投資できる金額が違います。

最近では、持っている情報レベルも、大きく違うでしょう。

この全てにおいて、その辺の整骨院は、満たしていない。

真似をしても本当の意味で、真似しきれないので失敗するわけですね。

やらないことを決める

つまり、自分の治療院がいるステージによってやらなければならないことは変わるってことです。

その業界のナンバーワンの会社と、それ以下の会社とは、まったく戦略が違うのです。

では、私達のような零細企業は、具体的にどんな戦略をとらなければならないか?

それは、

「やらないことを決める」

ことです。

全てのことをオールマイティーにやろうとすると人材のたくさんいるところや、お金のたくさんあるところには、かないません。

車業界で例えると、ナンバーワンである、トヨタ自動車に商品ラインナップで戦いを仕掛けていくようなものです。

「トヨタには真っ向勝負しては勝てない」

そう踏んだマツダは、商品ラインナップでは、戦いませんでした。

マツダはある技術に特化して、ある一定のマニアなユーザー層を獲得しにいったのです。

そう、クリーンディーゼルですね。

その結果、純利益が前年の4倍の1356億円と過去最高を更新。

今期もその勢いは衰えず、2年連続で過去最高益を達成する見通しだそうです。

マツダが取った「弱者の戦略」

日本の車業界では各社ハイブリット車の開発に頑張っています。

しかし、ディーゼルについては「時代遅れ」的な扱いを受けてきていました。

音がうるさいとか、環境に悪いなどの印象もありましたね。

私も昔、ディーゼルのエスティマに乗ってましたからわかります。

しかし、マツダは、そのディーゼルに特化したのです。

“選択と集中”をすることによって他社との違いを打ち出して、独自のポジションを得ることに成功しているのです。

これをトヨタ自動車と真っ向から勝負して、ハイブリット開発や商品ラインナップの拡大をしていたら良い結果にはならなかったのではないでしょうか?

強いライバルが嫌がるところを狙う

商品ラインナップが多いことは良いでしょう。

しかし、これは組織としてある程度のボリュームがあっての話です。

悲しい話ですが、私の運営している規模の整骨院くらいでは、“選択と集中”を徹底的にして、やることを絞るしかありません。

大企業が狙いたい市場というのは、かなり大きなボリュームを持ったマーケットです。

なので、私達は、大企業が狙わない層を、攻めなければなりません。

こういった戦略が地域がらとバッチシハマったら、先生の治療院は唯一無二の聖域になれるのではないでしょうか?

ヨリミツ