多くの場合「スーパープレイ」をした方が勝つんじゃなくて「ミス」しなかったほうが勝つ
おはようございます。
YMC株式会社の山本です。
ビジネスで成功するためには、
- 奥義を極めるより、愚かな行為を避けるほうが儲かる
という話をします。
僕はビリヤードのプロを目指すべく12年ほど、修行をしてました。
真剣勝負の世界に身をおいてました。
いわゆる「握り」の勝負もたくさんしたし、足がブルブル震えるような緊張感を感じる勝負もしたし、試合で負けて、悔しくてトイレに入って泣いたこともあります。
その数々の勝負のなかで「学んだこと」があります。
それは、
- ほとんどの勝負は、ミスしたほうが負ける
ってことです。
どういうことか?
多くの場合、「スーパープレイ」をした方が勝つんじゃなくて、「ミス」しなかったほうが勝つ
ビリヤードの世界トッププロのゲームをみると、ほとんど完璧なゲームをプレイします。
勝敗は、数センチの手球のコントロールや、少しのスピンのかけ具合などで決まります。
数センチ、あるいは、数ミリの違いが命運を分けます。
しかも、世界で勝つ選手は、窮地に追い込まれたときにもスーパーショットで乗り切ったりするわけですね。
下記の動画をみて下さい。
エフレン・レイズという世界最高峰のプレイヤーのスーパーショット集です。
彼らのようなレベルで戦うなら、「スーパーショット」は必要かもしれません。
一方、僕らアマチュアでは、勝敗を決する最大の要因は、
- 致命的なミスをしない
ってことです。
数ミリを争うような、高度な駆け引きは、まず見られません(笑)
逆に、互いにミスが頻発します。
毎回のように、ショットミスをするし、スクラッチ(自分の手玉を穴に落とすこと)も見慣れた光景です。
つまり、こういうことです。
平凡な人間が勝つためには、
- ミスを減らし、相手が自滅するのを待つほうが効率が良い
ってことなんです。
超高度な世界トップレベルで戦っていない限り、「スーパーショット」は必要ないんです。
「奥義」ではなく、「当たり前」を忘れないことから利益が生まれる
世界屈指の億万長者と言われるウォーレン・バフェットのビジネスパートナー、チャーリー・マンガーも同じことを言っています。
当時、彼が会長をしていたウェスコ社の「株主の皆様へ」の中でマンガー氏は次のように書いています。
ウェスコ社は常に、奥義を手に入れるのではなく、当たり前を忘れないことから利益を生み出そうとしています。
(中略)
我々のような人間が、利口になろうとするのではなく、愚か者にならないよう努力し続けることから、どれほどの長期的優位を得てきたか。
それは驚くほどです。
「It’s the strong swimmers who drown.(善く泳ぐ者は溺る)」ということわざがありますが、まさに心にとめておくべき言葉だと思います。
治療院経営においても、同じことです。
たとえば、多くの治療家は手技を極めたがります。
でも、その極めた手技をもっていても、他の部分で「愚かなミス」をしていれば、ビジネスとして成り立たないのです。
- 奥義を極めるより、愚かな行為を避ける
のが先決なんです。
先日も、開業5年で年商3億円の治療院グループの経営者の方に、お話を聞いたのですが、ビックリするような「奥義」はありませんでした。
そうではなくて、「ビジネスとして当たり前のこと」を大量にアクションしていました。
奥義を極めると、確かにカッコイイです。
他の治療家に、尊敬もされるでしょう。
でも、じつは勝敗を決めるのは、
- 奥義を手に入れることではなくて、「愚かな行為」を避けること
なんです。
山本