整骨院経営において、直感で正しいと思える解答と、論理的に正しい解答は、たびたび異なる
こんにちは。YMC株式会社の山本です。
ちょっと、問題を出します。
【設問】
あるセミナーがあり、約40人の受講生が集まりました。その受講生の中に同じ誕生日の人が存在すると思いますか?
1,高確率で存在する
2,高確率で存在しない
さて、どちらでしょう?直感的に答えてみてください。
答えは・・・
1,高確率で存在する
です。
40人が集まると、ほぼ確実に、誕生日が同じ人同士が存在します。
ちなみに、120人集まると、99.999999999%の確率で、同じ誕生日の人が見つかるそうです。
(同じ誕生日のいる人の確率の計算を参照)
すげー意外ですよね?
「たった40人しかいないのに、同じ誕生日のやつなんて居ないよ!」
って直感的に思いますよね?
ある意味で、数字のマジックです。
「いっけん、ありえなさそうだけど、実は計算するとありえる」
こんなことって、世の中にたくさんあります。
映画「ラスベガスをぶっつぶせ」の教授からの挑戦
「ラスベガスをぶっつぶせ」という映画があります。
MIT(マサチューセッツ工科大学)の教授と学生がカジノのブラックジャックで計算により勝率を上げる、
“カードカウンティング”
という手法を駆使して、カジノで大儲けするという実話を元にした映画です。
その中にこんなシーンがあります。
教授が、主人公である天才の学生に“ある問題”をだします。
「ここに、A、B、C、3つの閉じられた車庫があり、どれか一つには、ピカピカの新車が入っている。残りの二つには、ヤギが入っている。さて、君はどれを選ぶのかな?」
ここで主人公は「A」を選択します。
教授はいいます。
「君はAを選択した。私は答えを知っている。それでは私は君にヒントを与えよう」
と言いながら「C」の車庫を開ける。
中身はヤギ(外れ)でした。
教授は続けます。
「さて、残りはAとBとなった。ここで、もう一度選択のチャンスを与えよう。君は、Bに変更するかね?」
ここで主人公は即座に「A」から「B」に変更します。
教授は言います。
「変えてしまっていいのかね?私は答えを知っているから、ヤギになるように誘導しているかもしれないよ」
ここで主人公はこう答えます。
「確率変数です。最初の選択した「A」が当たりの確率は33.3%。先生が残り2つのうち、一つを開けたことで、「B」の確率は66.7%。すべては変わった。33.3%の上澄みに感謝」
そして教授は「B」を開け、見事新車が出ました(当たり)
という話です。
この教授の出した問題は、多くの人が、「最初に選んだ選択を変えない」という間違った選択を直感的にします。
つまり・・・
「現実は、直観と反することが度々ある」
ってことです。
この問題は、モンティ・ホール問題と呼ばれる超有名なやつですね。
人間ていうのは、“間違える生き物だ”ってことです。
逆に言うと・・・
商売上手な人は、こういう数字のマジックを上手に利用しています。
直感で正しいと思える解答と、論理的に正しい解答は、たびたび異なる
上手くいく治療院経営者と、上手くいかない治療院経営者とで、特に、顕著に違いがでるのが「お金の使い方」です。
上手くいく治療院経営者は、上記のような数字の論理のマジックを知っているので、
いっけん、損だと思えるようなお金の使い方をしています。
しかし、実際は超効果的なお金の使い方になっているのです。
治療院の設備などにお金を使うのではなくて、HPの作成やPPC広告に優先的にお金を使ったり。
自分の治療技術を向上させるよりも新人スタッフの教育に優先的に時間とお金を使ったり。
経営の勉強をしている方は、この意味がわかりますよね?
ただ、残念なことに、社会に出ると、そういうカラクリを親切に無償で教えてくれる人はいません。
自分で情報収集するしかないのです。
論理的に正しい解答を知るにはどうしたら良い?
「どうやって情報収集したらいいんですか?」
って声が聞こえてきそうですね。
では、1つの考え方を提示したいと思います。
それは・・・
「すでに成功していて情報発信している人にメリットを与える」
ことです。
具体的に言うと、お金を払うか、もしくは、その人がメリットになる情報を与えてあげるか?
です。
良い情報を人に教える人には、良い情報が入ってくるようになります。
逆に、良い情報を独り占めしようとする人には、情報は入ってこなくなります。
私たちは誕生日の例や、モンティホールの問題のような、
経営の選択を迫られるシーンがたくさん出てきます。
しかし、知的に武装をすることで、成功するための、より正しい選択ができるようになってくるのです。
もちろん、地頭が良い先生は、情報収集しなくても、正しい選択ができるかも知れません。
でも、経営は、学校のテストじゃありません。
自分の実力で問題を説かなくても良い。
すでに知ってる人の解答をカンニングをしても誰にも怒られません。
というか、多くの成功している経営者ほどお金を払ってカンニングしています。
あなたは、どう思いますか?
山本