自分自身ではまず気がつかない問題解決の作法
おはようございます。YMC株式会社の山本です。
先日、香川に行きました。
大学時代の友人が、香川県で整骨院を経営しており、
「久しぶりに飲もうぜ」
ということになったので、ヨリミツと行ってまいりました。
香川で、ひとりで完全自費の整骨院をやっている彼は、こんな悩みを抱えていました。
それは・・・
●全部ひとりでやるので自費患者の数をこなせない
●モチベーションが維持できない
などの問題で、売上に伸び悩んでいるということでした。
確かにひとりで治療院をやっていると、その日の体調であったり、気分に左右をされます。
あれをやろう!と思って企画をたてていても、施術で疲れてしまうと、後回しになってしまう。
解決策として、すぐに思いつくのは、
●「数をこなせない」という問題の解決策
→施術のスピードを上げる
→施術の時間を短くする
●モチベーションが維持できないという問題の解決策
→モチベーションが上がる曲を聞く
→やる気を高めるセミナーに行く
などでしょうか?
しかし、多くの場合、そのアプローチでは解決しません。
早く施術をして、数をこなそうとしても、色々と無理がでる。
一時的にモチベーションが高まったとしても、すぐに元に戻ってしまう。
そして、結局、元のまま・・・。
これは、良くあることだと思います。
なかなか、直面した問題は改善しないのです。
「じゃ、どうすれば良いか?」
ってことですが、これは“ある言葉”が非常に的を得ていると思いますので紹介します。
その言葉とは・・・
私たちが直面する重要な問題は、それを作ったときと同じ考え方のレベルで解決することはできない。
byアルバート・アインシュタイン
アインシュタインの言葉ですが一体どういうことか?
たとえば、こんな事例に例えるとわかりやすいかもしれません。
ある人が、頭痛が酷くて、その痛みに日頃から悩んでいたとします。
この問題を解決するためには何をしますか?
「頭痛薬を飲めば良いんじゃね?」
という選択肢が思い浮かんだとします。
でも、これって、その場しのぎなので、問題は本質的には解決はしてません。
なぜならば、頭痛薬の効果が切れると、また頭痛で悩むことになるからです。
じゃ、どうしたら良いか?
今の問題の、一つ深い階層のレベルで考える必要があるわけです。
「なぜ、頭痛が起こるのか?」
という仕組みのレベルで、問題解決を考えるのです。
すると・・・
虫歯が原因だったことが分かったとします。
虫歯の治療をすることが、本当の意味で、原因を解決することになるわけですね。
行動→仕組み→視点のレベルで深く探求する
問題は以下のレベルで起きています。
1,行動のレベル
2,仕組みのレベル
3,視点のレベル
目の前の問題を解決するときの最初のアプローチは『行動のレベル』です。
つまり『行動』を変えて良い結果を生み出そうとするアプローチ。
でも『行動』を変えることは、なかなか難しいですよね?
なぜならば、『行動』には意思が介在するわけで、そのときのモチベーションだったり、気分や習慣に左右されるからです。
個人の采配や能力に依存してしまう。
なので、問題は『行動』だけでは、なかなか解決されないワケです。
次の解決のアプローチは『仕組みのレベル』です。
『仕組み』を入れ替えることで、『行動』は自然と変わってきます。
同級生の例で言うと、
●スタッフを雇う
●外注(コンサル・コーチ)を雇う
●ルールを作る
などがそれに当たります。
スタッフを雇ってしまい、人が増えれば『仕組み』から変わっていまいます。
頑張るざるを得なくなるでしょうし、人が増えた分、数がこなせる。
また、コンサルなど、外部の目が増える分、モチベーションも保ちやすくなるし、色んなアドバイスも貰えるでしょう。
環境整備などもここにあたります。
これが『仕組みレベル』での問題解決アプローチです。
『行動』を変わらざるを得なくすることが、『仕組み』レベルを変えるメリットです。
さらに上のレベルの問題解決アプローチ
さらに上のレベルで問題解決をするならば・・・『視点のレベル』に働きかける必要があります。
より深いレベルの“そもそも論”で、考えるわけです。
昔のヨーロッパでは頭痛の原因は悪霊の仕業だと信じられていました(笑)
つまり、『視点のレベル』が、現代医学と全く違うってことですね。
そこから生み出された治療方法、いわゆる『仕組みのレベル』での解決策は、エクソシストによる悪霊払いです。
当然のことながら、頭痛はまったく治りません(笑)
さて・・・、昔のヨーロッパの人々はその後、問題解決のアプローチをしたでしょうか?
「ひょっとしたら、頭痛の原因は悪霊とは違うんちゃう?」
と『視点』を疑ったでしょうか?
違いますね。
「祈りが足りないから治らないんじゃー!」
と朝から晩まで熱心に、悪霊払いを続けたのです・・・。
私達は『そもそもの視点が違う』という、パラダイムそのものを疑うことが、なかなかできないのです。
最初に出てきた友人の整骨院の問題で言うと・・・
●そもそも、完全自費にこだわる必要ってあるの?
っていう『視点レベル』で前提を疑ってみるって話ですね。
視点を変えると、それまで見えていなかった、まったく新たな世界が見えてきます。
見える世界が変わった途端、
「ああ、そういうことだったのか!!!!」
「いままでスルーしてたことがめっちゃ重要だったわ!!!」
という気付きが、深いレベルでの問題解決のアプローチになるのです。
“視点”や“パラダイム”が変わると、あなたがアクセスできる世界が変わるのです。
そういった意味では、最適な商品かもしれません・・・。
あなたの前提が覆ることで、まったく違ったレベルでの問題解決につながるでしょう。