「買って良い候補」に入ることがなければ、​そもそも選ばれない

あけましておめでとうございます。

YMC株式会社の山本です。

年末年始はいかがでしたでしょうか?

僕は、今回も、恒例の四国八十八ヶ所めぐりをしてました。

今年は、香川県の寺を中心に回りましたね。

一度、行ったことがある寺も回りましたが、もう何年も前のことで、だいたい忘れてますね。

似たような寺がほとんどなわけですよ。

ただ、次回は忘れないであろう印象的な寺がありました。

それが71番札所の「弥谷寺(いやだにじ)」という香川県の三豊市にある寺です。

理由は・・・

  • 階段が超きつかったから(笑)

です。

煩悩の数の108段ある、赤い手すりの「百八階段」

これ以外にも階段があり、本堂に行くまでに540段ほど上がらないと本堂に辿り着けないんですよ。

僕は何を思ったか「百八階段」を、ダッシュで登ってみたんですが、心拍数がバク上がりでしたね。

こういったアクティビティというか、五感を刺激するような感情を伴う記憶があると、忘れにくいです。

「買って良い候補」に入ることがなければ、そもそも選ばれない

患者さんの頭の中には、今までの経験から「買っても良い」と思ういくつかの候補となる選択肢があります。

たとえば腰が痛くなった場合、その患者さんにはこれまでの経験から、いくつかの解決策の候補がすぐに思い浮かびます。

  • 湿布を薬局で買う
  • 整形外科に行く
  • ロキソニンを飲む
  • 整体に行く

とかですね。

しかも、それぞれの選択肢には、これまでの経験からの好感度による確率が割り振られています。

  • 湿布を薬局で買う(50%)
  • 整形外科に行く(30%)
  • ロキソニンを飲む(10%)
  • 整体に行く(10%)

という感じです。

これは、箱の中に

「湿布を薬局で買う」と書いた玉が5個、

「整形外科に行く」の玉が3個、

「ロキソニンを飲む」の玉が1個、

「整体に行く」の玉が1個、

入っててそれを中を見ずに取って、もとに戻す作業を全く同じなのです。

たとえば、この人の年間の腰痛になったときのケアの回数が全部で50回だとしたら、この箱から玉を取り出す動作を50回繰り返しているのと同じです。

つまり、この候補の中に、あなたの治療院がそもそも入っていないと「選ばれない」ってことになります。

そう。

患者さんが、腰が痛くなったら、あなたの治療院が、その患者さんの記憶の中から、まっさきに購入候補として出てこないとダメなんです。

そして、その記憶の拠りどころの一つとなるのが、

  • 五感を刺激するような感情を伴う記憶

なんです。

五感を刺激するような要素を院内に取り入れることはできないか?

そこで思いつくのが、どのように患者さんの記憶に長期間入り込むことができるか?ってことになりますよね。

まさに僕が弥谷寺で感じた「キツイ…」という体感覚を感じたようなモノです。

※キツイという記憶が良いか悪いかは、患者さん次第次第ですが…

視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などと分類して考えると色々とアイディアは湧きますよね。

治療院は身体に施術をするサービスなので、触覚は刺激できているはずですが、他の感覚はどうでしょうか?

たとえば、カルディとかは店内で試飲用のコーヒーを配ってますよね?

味覚を刺激して記憶に介入していることが考えられますし、売上に貢献しているようです。

ああいったことを、治療院内でも取り入れることはできないかを考えてみると良いかもしれません。

色んなアイディアが考えられますよね。

五感の重要性を再認識した年末年始でした。

山本