「決意を新たに、これからがんばります!」​←最も無意味

2019年5月17日

こんにちは。

YMC株式会社の山本です。

よく単発コンサルなどで経営のアドバイスをするんですが、

「決意を新たに、これからがんばります!」

という発言をされる方がいます。

ただ、問題なのは、

  • 決意を新たにしても意味がない

ってことなんです。

「決意を新たに、これからがんばります!」

って言った人で、頑張って成果出した人を見たことがありません。

「行けたら行くわ」

「今度飲みましょう」

「マラソン大会一緒に走ろ」

「何もしないからホテル行こ」

これらと同じくらい信用できない言葉です(笑)

そう、「決意」とか「意志」ほど、当てにならないものはないのです。

かの大前研一さんは、下記のような言葉を残しています。

人間が変わる方法は3つしかない。

1番目は時間配分を変える。

2番目は住む場所を変える。

3番目は付き合う人を変える。

この3つの要素でしか人間は変わらない。

最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

「決意」や「意志」とかでは「行動」を継続できない

ビジネスの世界では、「行動」をしないと絶対に成果はあがりません。

「決意」とか「意志」とか「祈り」とかで成果が出るような、物理法則を無視した現象は起こりません。

当たり前ですよね?

んで、ここからが重要なんですが、

いかに成果の出る「行動」を多くできるか、がビジネスで成功するかどうかの要因になるんです。

言い方を変えれば「行動」を起こさざるを得ないようにしたら良いのです。

さきほども言いましたが、「決意」や「意志」では行動は起こりません。

起こったとしても単発です。

セミナーなんかに参加した次の日は、モチベーションが高くなっているので、行動が起こるかもしれない。

でも、持続しません。

行動が持続しないので、成果は出ない。

じゃ、どうしたら良いか?

それは、「行動」を起こさざるを得ない「環境」に飛び込めば良いのです。

僕らは「環境」に大きく影響を受けています。

変化できない原因は、

個人の「性格」や「気質」や「決意」や「意志」とかの問題ではなくて、

実は周囲の「環境」に原因があることが多いのです。

決意とか意志とか気合とかでは、どうにでもならないものが僕らを動かしているんです。

「行動」を継続せざるを得ない「環境」に飛び込むことで「行動」は強制的に起こる

例えば、あなたの息子が

「プロ野球選手になりたい」

と言ったら、どうしたら良いでしょう?

全寮制の甲子園常連の名門校に入学させるのが良いです。

野球しかできない「環境」にブチ込むわけです。

なぜ、プロ野球選手になる確率がUPするかっていう理由はわかりますよね?

  • そういう「環境」だから

です。

練習は決められた時間に行われるし、練習設備は揃っている。

周りの同級生や先輩も甲子園を目指して頑張っている。

練習試合の対戦相手も競合校。

必然的に、野球が上達する「行動」が起こるんです。

個人で野球を練習するより、遥かに強くなれる「環境」だと思いませんか?

なので、得たい成果を手に入れるなら「成果の上がりやすい環境」を選んで飛び込めばよいのです。

「環境」を変えるには、「考え方」を変えるしかない

んで、問題は「環境」をどうやって変えるか、ですが、これは「考え方」を変えるしかありません。

  • 「行動」が起こらざるを得ない「環境」に飛び込む

という「考え方」を受け入れるしかないのです。

新しい「環境」に飛び込むには勇気がいります。

居心地も悪いです。

たとえば、野球をしたことがない息子に、

「名門チームに入るか?」

と言えば普通は嫌がるでしょう。

自分がドシロウトなのが、恥ずかしいし、チームメイトに笑われるかもしれない。

でも、弱小チームより、名門チームに入れたほうが絶対に良いはずですよね?

なので、無理やり連れていき、入部させたとします。

すると、どうでしょう・・・。

次第に慣れていき、メキメキとチカラを付けて、野球が上達してしまう。

「環境」って、それぐらいパワフルな効果があります。

最初は抵抗があるし、ハードル高いです。

でも飛び込んでしまえば、勝手に慣れます。

気がつけば、成果も上がっています。

自分よりレベルの高い人をまわりに置くと、自然と自分のレベルが上がるからです。

成果を出さない人と、成果を出す人の違いは、ここだけです。

能力の差ではありません。

  • 環境の差

なんです。

僕はトライアスロンやフルマラソンを完走したことがありますし、最近は筋トレを頑張ってます。

しかし、僕は1人で練習できない性格なんです。

ついつい練習をサボるわけです。

なので、必ず誰かと約束して練習をするようにしてました。

1人で練習だと、簡単にサボれます。

でも、誰かと約束すると、簡単にサボれなくなります。

練習時間の直前とか、サボりたくなったときに、

(ドタキャンしたら信用をなくすな・・・)

とか思うと、練習をやらざるを得なくなります。

そう、これが「環境」のパワーです。

成果を出す人は、環境づくりがウマいです。

自分をそういった環境に追い込んでいますからね。

それが成果を出す秘訣だと、知っているのです。

付き合う人が変われば、環境が変わるので、成果も変わります。

さて、あなたは、

「決意を新たに、これからがんばります!」

で終わる人間か?

それとも、

「成果の出る環境に飛び込む!」

どの選択肢を取りますか?

ぜひ、正しい選択をしていただければと思います。

山本