慢性的にオペ室が足りない病院が、劇的に効率をアップさせた意外な方法とは?
おはようございます。
YMC株式会社の山本です。
とあるアメリカの病院でのデキゴト。
この病院は、慢性的にオペ室が渋滞して困っていたそうです。
32の手術室がありましたが、年間3万件の手術がされていて、急患が飛び込んでくると、もうテンテコマイです。
夜中の2時から手術をしたりするほどだった。
圧倒的に手術室が足りなかったわけですね。
ここで、この病院はどんな手を打ったとおもいます?
- 手術室を増設する
- 手術できる時間を増やす
という選択肢が普通は思い浮かびます。
この病院がアドバイスを求めたコンサルタントは、全く違うアプローチを提案しました。
なんと、
3.手術室をひとつ使わずに空けておく
という「ウルトラC」だったのです。
「すでに予定されている手術で満杯なのに!なんてことするんだ!気は確かか!?」
外科医たちは猛反発しました。
ところが、いざ実行してみると、とんでもないこと起こりました。
「余裕」を持たせることで、逆に効率があがる
「手術室をひとつ使わずに空けておく」ことで、緊急の「予定外」手術はそこで行われるようになりました。
すると、これまで予定外の手術のために、スケジュールを調整したりする「間接業務」が大幅に減ったのです。
今までは、スケジュール調整のあいだ、医師が何時間も待ちぼうけてしまうこともありました。
予定手術がスムーズにいくようになったことで、スタッフの負担は大幅に減り、結果的に、手術のスムーズさにつながりました。
最終的には、
- 病院が受け入れられる手術は5.1パーセント増えた
- 午後3時以降に行われる手術の件数は45パーセント減少し、収入は増えた
- 病院の手術件数は毎年7~11パーセント増加した
という素晴らしい生産性の向上がうまれたのです。
ここからどんな学びを得られるでしょうか?
「想定外」を「想定する」ことで、モノゴトはスムーズに運ぶ→愚地独歩理論
要は、常に「余裕」を作っておく必要があるってことです。
何かあったときのためにクッションを作っておく。
それは、
- 人員
- ベッド
- お金
- 時間
全てに当てはまります。
これは、ケチってギリギリの人数・ベッドで回しているなら、それは逆に効率が悪くなり収益を下げているかもしれない。
人員をギリギリの人数でまわすと、あまりの激務にスタッフが辞めてしまったり、自分も健康を害してしまうこともあります。
現に、事例に出した病院は、勤務時間を増やして、医師が午前二時まで残業することでなんとか回していた。
でも、これは対症療法ですよね?
お金も同じですね。
毎月の給料を、毎月すべて使い切ってしまうと、何かあったときに対応ができない。
それで困って消費者金融で超高い金利の借金をしてしまったりする。
負のスパイラルにハマるやつですね。
時間管理も同じです。
パンパンに詰まったスケジュールだと、ちょっとしたイレギュラーが起こることですべての予定が狂ってしまう。
「スケジュールを立てても、その通りにならねーし!」
とムカついてきて、スケジュール建てるの辞めてしまう。
心当たりありませんか?(笑)
僕はめちゃくちゃありますけどね。
これらは、あらかじめ「余裕」を設けておくことでスムーズに回るんです。
考え方でいうと、
- 「想定外」を「想定する」
という考え方ですね。
これは、僕らが勝手に付けたんですが、別名、愚地独歩理論ともいいます(笑)
まとめ
まとめると、こういうことです。
- 人員・お金・時間すべてにおいて、余裕を持たせておくことで収益があがる
何もかもギリギリでやってた人は、改善するといいかもしれませんよ。
山本