患者さんはウソをつく

2017年4月7日

こんばんわ。

YMC株式会社の山本です。

  • 患者さんはウソをつく

というテーマで書いてみたいと思います。

「なぜ、この治療院を選んだんですか?」

というアンケートをしている治療院さんって多いと思います。

しかし、そこで答える回答は、

  • 実は、正しくない

かもしれません。

なぜならば、

  • 多くの患者さんは、あなたの治療院に来店した「本当の理由」を認識できてない

からです。

『影響力の武器 戦略編』という本に書いてたんですが、アメリカで、こんな実験をした研究者がいます。

人間は自分の行動に影響を与えた「本当の理由」を認識できない

カリフォルニアの自宅所有者の数百名を対象に、こんな実験をしてみたそうです。

Q.あなたが「省エネ」を決心するにあたって、どの項目がどの程度の影響を与えると思うか?

  1. 省エネは環境に良いから
  2. 省エネは将来世代を保護するから
  3. 省エネはお金の節約になるから
  4. 近所の人の多くがすでに省エネに取り組んでいるから

この項目の中から、優先順位を決めて下さい。

すると、こんなアンケートの結果がでました。

ほとんどの人が、

「4,近所の人の多くが省エネに取り組んでいるから」

の影響が「もっとも低い」と回答したんですね。

この結果を踏まえて・・・

別の地域で、さらにこんな実験をしました。

Aのグループの家庭には「省エネは環境に良い」という趣旨のメッセージを伝えた。

Bのグループの家庭には「省エネは将来世代を保護します」という趣旨のメッセージを伝えた。

Cのグループの家庭には「省エネはお金の節約になる」という趣旨のメッセージをを伝えた。

Dのグループの家庭には「近隣住民の大多数が積極的に省エネに取り組んでいる」という趣旨のメッセージをを伝えた。

それぞれのグループに、4種類のメッセージを伝えて、

  • 実際の電力の消費量の変化を測定

したんです。

すると、どうでしょう。

「近隣住民の大多数が積極的に省エネに取り組んでいる」

というメッセージを伝えたグループが、もっとも電力消費量が節約されていたんです(笑)

ちなみに、

最初の実験で「もっとも影響力がある」と答えられていた「省エネは環境に良いから」というメッセージを伝えたグループは、実際は、ホトンド節約されていなかったそうです・・・苦笑

人って、口だけやな(笑)

この実験でわかることは、

  • 人間は、言ってることと、やってることが違う場合がある

ということです。

患者さんが答える「来店動機」は信用できない

つまり、こういうことです。

患者さんがあなたに発言する「来店動機」は、本当かどうかわかりません。

あと、

「何を見て当院に来られましたか?」

というアンケートも、実際は信用できません。

「ホームページを見た」にチェックが入ってたとしても、実は、本当のキッカケは違うかもしれない。

だって、実験でわかる通り、人間って、

  • 何の動機で行動したか、自分自身が認識できていない

んですもの。

「じゃ、山本さん!アンケート取っても意味ないんですか!?」

という声が聞こえてきそうですね。

いや、アンケートとることに意味はありますよ。

参考になるので。

でも、それと同時にキチンと別の手段で「計測」したほうが良いです。

どうやって計測するか?

実は、ホームページを使えば、

  • 本当の来店動機
  • どんな言葉がけをすれば来院したくなるか

を、かなり正確にあぶり出すことができます・・・・。

この方法、知りたいですか?

山本