なぜ貧乏な豆腐屋が、食品会社の社長になれ​たか?

2016年11月25日

おはようございます。

YMC株式会社の山本です。

「戦後、行商の貧乏な豆腐屋さんが、豆腐を売りまくり、食品会社の社長になった」

って話をしってますか?

昔ながらの行商の豆腐屋さんがいました。

「プ~パ~」

笛を鳴らしながら、売り歩くわけです。

でも、その豆腐屋さんは悩みがありました。

  • なんせ儲からない

この豆腐屋さんは、豆腐しか取り扱ってなかったんですが、売れない日は豆腐が大量に余ってしまいます。

しかも・・・

その時代は冷蔵庫などが普及していません。

古い豆腐は捨てるしかないのです。

でも、突発的に、売れる日もあります。

全部の豆腐が売れてしまい売り切れてしまうと、他に売るものがありません。

だから、売上をあげるにも、限界があったんです。

でも、

この豆腐屋さんは大儲けして、食品会社の社長になったそうです。

いったい、どうやって儲けたのでしょうか?

なぜ貧乏な豆腐屋が、食品会社の社長になれたのか?

まず、この豆腐屋さんは、地図を買いました。

それを持ち歩きながら、豆腐を売り歩いたんです。

そして、豆腐が売れたときに

  • どの地点で何個売れたか

を地図にメモしたのです。

何週間かやっていると、

「いつ、どこで何個売れたか」

データが溜まって行きます。

「木曜日の午後4時に、この場所でおばさんが豆腐が2丁買ってくれた」

って感じで、データが溜まる。

そこで、次はそのデータに基づいて移動するルートを決めたんです。

曜日ごとによく売れる時間とポイントをマークしておくと、

  • どのような道順でリヤカーを引っ張ればよいか

が地図を見ればわかるわけです。

データから導かれた売れるポイントと時間をリヤカーで通って笛を鳴らせば・・・

「お豆腐屋さん、3丁くださいな~」

とお客さんが出てくるわけです。

さらに、曜日ごとにどの程度の豆腐を用意すれば良いかまでわかってきます。

「日曜日はちょっと売れにくいな」

とわかれば、豆腐をあまり作らないでおく。

すると無駄な経費を使わずに済みます。

「木曜日は良く売れるな」

となれば、リヤカー2台分の豆腐を作って、バイトを雇い、地図の経路に従い、手分けして売り歩かせれば良いのです。

このように・・・

豆腐の生産量をコントロールして、売れないときは作らず、売れるときはとことん売った。

最終的にこの豆腐屋は、食品会社を作るまでになったんです。

つまり、

  • 売りながら調べ、調べながら売った

これは、いつの時代でも通用する「儲けるための王道」なのです。

当然、治療院経営にもこの方法は応用ができます。

毎日の行動を振り返る機会を作ってますか?

この豆腐屋さんは、毎日の売れ行きをメモしていくことで、「上手くいくパターン」を導き出したわけです。

ところが、成果の出ない治療院経営者は、毎日の行動を振り返っていないので、

「どのパターンが上手くいって、どのパターンが上手くいかないか」にすら気がつきません。

気がつかないってことは、改善のしようがないわけです。

こうなると、

  • 上手くいかないパターンを繰り返してしまう

という現象が起こります。

つまり、いつまで経っても同じ成果しか出ない。

これ、文章で書けば当たり前のことですが、95%くらいの治療院経営者は、これができていません。

業務改善の一歩は、毎日の行動を振り返ることで得られる「気づき」から始まるのです。

あなたは、毎日の行動を振り返っていますか?

山本