「桃太郎」も仲間が付いてこないと、アタマのイカれたサイコパス野郎になってしまう
おはようございます。
YMC株式会社の山本です。
- 桃太郎
という物語があります。
桃太郎が旗をかかげていると、
「きび団子を一つください。お供しましょう」
と最初にイヌが現れます。
次にあらわれるのがサルで、最後に現れるのがキジ。
そして、鬼ヶ島へいくというものです。
これを、著名なコンサルタントの神田昌典さんが、著書の「全脳思考」の中で
「桃太郎ってマネジメントの教科書になるよね」
と、面白い分析をしていました。
組織は“桃太郎のストーリー”で説明できる
1,「桃太郎」
長期的なビジョンを持ったリーダー。
世の中を変革する「起業家」の象徴。
「桃太郎(起業家)」の特徴は、
- とにかく、アイデアを出しまくる
- 人の意見を聞かずに、しゃべりつづける
- 言うことがコロコロ変わる
- 混乱が大好きで、一度できたものをヒックリ返す
- 星一徹型人間
- ドリーマー
2,「イヌ」
「実業家」の象徴で、目標を実現するために実現的なプランを策定し、実行していく能力に長けている。
「イヌ(実務家)」の特徴は、
- 魔法のように起業家の夢を現実化する
- 現実に結果を出すことを重視
- 日常的に業務をスムーズに回すことに専心しているので、統合者とは宿敵同士
- 起業家とは気が合うが、ときとして謀反を起こす
3,「サル」
知恵に秀でてて、企業における「管理者」を象徴する。
実務家であるイヌが立てた計画に穴はないか、もっと規則正しく、効率よくできる方法はないかと考える。
「サル(管理者)」の特徴は、
- 混乱が大嫌い
- すべては規則どおりに動き、予測できる日常をこよなく愛す
- 数字に細かい
- 休日は絶対に取り、定時に出勤、定時に帰る
- 起業家とは水と油の関係。
4,「キジ」
「政治家」の象徴で、プロジェクトの進行を長期的な視野から効率化することできる。
チームメンバーが対立する前に、それぞれの立場を立てて、うまくまとめ上げる。
根回しをしたりすることに秀でている。
誰よりも回りの人物、そして人間関係を観察している。
「キジ(統合者)」の特徴は、
- 簡単に言えば、政治家タイプ
- 根回しをして、誰もが納得することをおこなう
- 社内では目立たないように見える
- しかし、この人がいないと社内は分裂
というタイプがあるそうでして、それぞれの4タイプがいてこそ、組織が機能し、まとまっていくそうです。
どうでしょう?
心当たりありませんか?
これ、組織の発展とともに、桃太郎のストーリーと同じようなパターンで人が集まってくることが理想だだとか。
つまり、
桃太郎→イヌ→サル→キジ
という順番で仲間が加わっていくのが良いってことですよね。
「桃太郎」と「サル」しかいなければ、組織は上手く行かない。
「桃太郎」が壮大な夢を見て・・・
「よーし!うちの治療院は最終的には、ドクターやPTやATが在中し、最新のトレーニングマシンや、治療機器を取り揃えた、総合医療施設にしよう!」
と語ったとしても、「サル」には・・・
「あ、院長、定時になったので帰っていいすか?」
と冷たくあしらわれるのがオチです(笑)
でも、「イヌ」は違います。
「桃太郎」の夢に乗っかってくれて、実現可能なレベルまで具現化してくれるのです。
「桃太郎さん!その夢は最高ですね!でも、まずは、うちはホームページすらないので、それを作って、その計画をWEBで公開しましょう!賛同するモノが集まりますよ。 私がHP業者を手配しますよ!」
って感じです。
これ、数年前に読んだ「全脳思考」って本の中で書いているので興味があれば読んでみて下さい。
なぜ、この桃太郎理論を思い出したかというと・・・
最近は、治療院の経営者さんから仕事をたくさんもらうわけです。
特に、
- HP作成業務
- DM作成業務
という仕事を、たくさんいただきます。
これって、
「モヤモヤとした非論理な思考を、論理的で目に見えるカタチあるモノに転換してあげること」
と言い換えることができるなと。
つまり、
「俺がやってるビジネスは、「イヌ」の代行業なんじゃね?」
ふと、そう思って桃太郎理論を思い出したわけです。
治療院経営者は「桃太郎」の役割をしなければならない
自分のビジョンや熱い想いを持った治療院経営者はたくさんいます。
そうじゃないと治療院を起業しないですから。
ただ、思いを現実化する方法を知らなかったりします。
または、知ってたとしても手が足りない。
だから、この「現実化の代行業」、つまりイヌの仕事を誰かにやってもらわなければならない。
自分のビジョンをカタチに変えて現実化するのって、専門職ですし、時間とパワーを使うからです。
もちろん、文章を書いたりHPを作るっていう行為も、思考を現実化させる行為です。
モヤモヤした情熱を、他人に伝わりやすくするために、目に見えるカタチに変える作業です。
- 無を有に変える仕事
思ったよりも大変な作業です。
小規模ビジネスのオーナーは、「桃太郎」と「イヌ」を兼任しています。
ただ「桃太郎」が「イヌ」の仕事をするのは、意外と大変です。
というか、超キツイです。
「桃太郎」も仲間が付いてこないと、ただのイカれた野郎になってしまう
ボクも治療院経営者に、コンサルティングをしていますので、よくわかります。
多くの治療院経営者は、僕らのアドバイスや、自分のアイディアを、なかなか現実化できません。
なぜならば、
治療院経営者は「桃太郎」の素質が強いわけで「犬」の素養を持ってない場合があるからです。
夢を見て理想論を思い描くのは得意だけど、カタチにするのは苦手だったりする。
思い描いているモノを、具現化できない。
だから、成果がでない。
つまり・・・
「桃太郎」しかいないのに、「鬼」を退治しに向かっている状態です。
一人で、鬼退治にいってしまうなんて、ただの、アタマのイカれたサイコパス野郎になってしまうわけです。
組織を大きくしてビジネスを拡大していくためには、役割分担をしなければなりません。
- 魔法のように起業家の夢を現実化してくれる誰か
が必要なのです。
そうすることで、
- 「アタマのイカれたサイコパス野郎」→「壮大な夢を語るリーダー」
に変貌するわけです。
自分の夢を叶えるためには、
“現実化を手助けしてくれるイヌのタイプ”
を選んでくださいね。
それが治療院ビジネスを、拡大する秘訣です。
山本