江戸の豪商・河村瑞賢に学ぶ、整骨院経営の成功の秘訣
こんにちは。
YMC株式会社の山本です。
いつの時代も商売で成功するために、
●早く動いたもん勝ち
という考え方があります。
治療院でも、全く同じです。
あなたの地域で、ライバルより早く、ニーズを満たす商品を売り始めれば、どうあがいても上手くいきます。
あなたの地域で、ライバルより早く、ネット集客を導入すれば、どうあがいても上手くいきます。
それを証明するようなこんなエピソードがあります。
江戸の豪商・河村瑞賢は、誰よりも早く木曽の材木を買い占めた
明暦3年1月18日。
当時の江戸の街の大半を焼失させた大火事が起こりました。
火災としては東京大空襲、関東大震災などを除けば、日本史上最大のものであると言われています。
この火の海と化した江戸を見るやいなや、今でいう長野県の木曽に向かって速攻で走った人物がいます。
その名は、河村瑞賢。
当時、江戸の商人だった河村瑞賢もこの火事の被害にあいました。
しかし、
ここで河村瑞賢の商才が垣間見られるわけです。
即座に自分の家財道具を売り払い10両(今で言う200万円くらい)のお金を手に入れ・・・
そのお金を握りしめ、徹夜で木曽に向かったんです。
当然ですが、新幹線もなければ飛行機もない時代です。
河村瑞賢は文字通り、
●走った
んです。
しかも……
数日間、一睡もすることなく走った。
木曽についた河村瑞賢は、材木屋を手当たりしだい探しました。
そこで、見つけた木曽で一番の材木屋に交渉をするわけです。
「すまんが、この10両で買えるだけの木を売って欲しい!」
と言いたいところなんですが、のちに“豪商”と言われた河村瑞賢は違いました。
めっちゃ、したたかなんですよ。
相手は木曽で一番の材木屋。
いきなり血相を変えた江戸の人がやってきて、札束を出してとにかく木を売ってくれ、と言ってもあやしすぎるワケです。
材木屋も
「江戸で災害でもあったんかいな?」
って気がついてしまう。
そうなると当然、材木屋も商売人なので、後から来たもっと高値で買ってくれる江戸の商人に材木を売ってしまおうとする。
そこで、河村瑞賢の商才が発揮されるんです。
木曽一番の材木屋に、冷静にハッタリをカマす河村瑞賢
木曽で一番の材木屋の屋敷の門に駆けつけてきた瑞賢は、
庭先で遊んでいた子供を見ると、ふところから3両をとりだします。
そして、
●小判に穴を開けて、ガラガラと音がなるオモチャにして子供にあげたんです。
そのあとに、改めて木曽の材木屋の門をたたくワケです。
材木屋も、どこの誰かわからない人が突然訪ねて来て、最初はかなり警戒してたわけですが、
自分の子供が、小判でつくられたオモチャを持って帰ってくるわけです。
「おい、お前それはどうした!?」
「そのオジちゃんが、くれたんだよ!」
これには、木曽の材木屋もド肝を抜かれました。
(おいおい、この江戸から来たヤツ、めっちゃ金持ちやで!超やべー!)
瑞賢を相当の金持ちだと思った材木屋は、それからは態度を変えて丁重におもてなしをするようになります。
まさか江戸の火事で焼かれて、全財産200万円くらいしか持ってない追い込まれた人とは思わなかった。
※しかも、そのうち3分の1を子供にプレゼント(笑)
そこで、河村瑞賢は、カマします。
「いやさ、江戸でスゲェ大規模の事業計画があんだよね。建物めっちゃ立てる計画だから材木がたくさん必要なんですわ。んで、木曽の材木が品質が良いってウワサを聞いたから、通りがかりにちょっと立ち寄っただけなんだよね。」
「でも、ウワサ通り木曽の木はやっぱりいいね。惚れた!だから、ちょっと山ごと売ってくんない?通りがかりで手持ちはあんま持ってないけど、残りの金はうちの番頭が後でもってくるからさ。まぁ、別にあんたのところで無理に買う必要もないんだけどね。」
という交渉をするんです。
木曽の材木屋は、
(こんな太い客を逃しては大変やで!)
という心境になり、自分が持っている山すべての材木を売り渡す契約を交わすわけですね。
数日後に、他の江戸の商人たちが木曽に駆けつけてきても、
●全ての木は、河村瑞賢の持ち物になっていた
のです(笑)
その江戸の商人たちは瑞賢の言い値で高価な材木を買うしかありません(笑)
江戸の商人たちに高値で売ったお金で、木曽の材木屋に支払いを済ませます。
そして、
残りの大量の材木を江戸に運んだ瑞賢は、他の材木商よりはるかに安い値段で売り出します。
すべての材木を売り尽くした河村瑞賢は、莫大な利益を稼ぎだし豪商と呼ばれる足がかりにした、というお話です。
商売は、誰よりも早く動いたもん勝ち
いかがでしょうか?
豪商と呼ばれた河村瑞賢は、いち早く行動しチャンスをモノにしました。
私は、成功している治療院の先生にお会いする機会が多いですが、共通点があります。
●その地域で誰よりも早く、新しいことにチャレンジしている
ってことです。
岡山のヨリミツ治療塾が、インターネット集客で成功したのも同じです。
岡山市でまだ誰も力を入れてなかったHP集客に、いち早く投資をしました。
今では、毎月100名を超える新規患者が来ています。
最初に動いたものが、多くの利益を手にする。
これは、どの時代でも共通する“成功の法則”なのかもしれません。
あなたは、どう思いますか?
山本