思考は現実化しない
こんにちは。
YMC株式会社のヨリミツです。
「思考は現実化する」
ナポレオン・ヒルの有名な書籍の一つです。
私もこの本を読んでかなり影響を受けました。
内容は心の持ちよう“マインドセット”についてのものです。
このマインドセットというのは非常に重要です。
・・・が、しかし
マインドセットのみでは、経営は上手く行かないと思ってください。
※たまたま、うまくいく場合もあります。
このナポレオン・ヒルだけではなくて、マインドセットにかんする書籍やプログラムはたくさんあります。
私も、自己啓発には、400万は自己投資をしたでしょうか。
ただ、実際の経営においては、経営に関する知識、スキルが必ず必要になってきます。
これを無視して、マインドセット論のみに走ってしまうとタダの無謀ヤツになってしまいます。
マインドよりも、経営力を身につけよう
マインドセット論の前に、経営の知識、技術がないと、マインドセットは全くと言っていいほど活きてきません。
なので経営に必要な要素の順番からすると
- 経営に関する知識 → 技術 → マインドセット
この順番で身につけるのが一番良いです。
「ヨリミツさん!良いマインドを身につけることが先じゃないですか?」
この様に思われる人もいるでしょう。
しかし・・・
実際の経営の現場では、そうも言ってられません。
ビジネスをはじめた途端に資金が必要になることがほとんどです。
これはマインドセットのみで乗り越えることはできません。
これを乗り越える事ができるのは
- 経営の知識
- 経営のスキル
この両者を身につけたときです。
経営の知識やスキルがあれば、超ネガティブでも年商3,882億円の会社を作れる
「ヨリミツさん!あんた、アンソニー・ロビンズなどのマインド系セミナーに行っているのに、何を言っているんですか!?」
こんな風に言われるかもしれませんが、どう言われようと
- 経営は論理が必要
です。
これが事実です。
自己啓発が好きな人は、確かにモチベーションは高いかもしれません。
しかし、経営の知識が少ない人が多いです。
逆に、マインド系セミナーでは、経営スキルを持っている人をあまり見たことがないかもしれません。
「先に行動したら結果はあとからついてくる」
など言っている人がいましたが、結構、危険な考え方です。
経営スキルがない人は、いきなり大きく投資をして、一か八かの勝負に出たりします。
「いつもプラス思考で行くぞ!絶対成功する!思考は現実化する!」
という感じです。
経営スキルがある人は、そんなことは絶対にしません。
逆に、現実的で、ネガティブだからうまくいく人もいるのです。
100円ショップのダイソーの社長は、ネガティブ思考で超有名です。
「そもそもダイソーなんて底の浅い商売ですから、やがてつぶれるに決まっている、と分かっていた」
「経営計画、戦略、そんなもんないです。目標ないです」
超ネガでィブ思考で、後ろ向き発言を連発する人ですが、年商3,882億円(2015年3月現在)の会社の社長です。
じゃあ、なぜそんな結果も出ない自己啓発にハマる人がいるのでしょうか?
自己啓発は「耳ざわり」が良くて、いい気分に簡単になれる
自己啓発はマインドや感情に訴えかけるものなので、もうすでに自分の中にある要素から引き出していく場合がほとんどです。
あとから長い時間かけて身に付けるような、ツライことが少ないです。
なので、比較的簡単に得たいものが手に入ってしまうのです。
しかし、
しょせん感情論なのですぐに熱が冷めてしまい、また別の良い感情を得れる場所やコトを探します。
そして最終的に、
- 何も得てない・・・
ということに、なってしまっている人が多いのです。
一方、経営に関する知識、技術の習得はどうか?
私もMBAの勉強をしているのでわかりますが、良い感情を得れる瞬間なんてほとんどありません。
基本的に一人でコツコツと頑張るしかありません。
しかも、丸一日、一生懸命やったくらいでは、ほとんど知識量は変わりません。
1週間、まるまる頑張っても、ながい目で見たら実力は変わりません。
やはり最低1年は一生懸命続けて知識や、技術をみにつける、訓練の時間に当てないといけません。
ハッキリいって、ツライことばかりです。
このため、実際の経営に必要な、
- 経営の知識の習得
- 経営技術の習得
はツライので避けがちになるのです。
だから、自己啓発など、簡便に良い感情が手に入る方に偏りがちになってしまう人が出てくるのです。
自己啓発を否定しているわけではない
言っておきますが、自己啓発を否定しているわけではありません。
否定どころか完全に肯定しています。
私もアンソニー・ロビンズのセミナーに行くくらい、自己啓発は好きです。
要は、
「マインドセットだけでは経営は成り立たないので、しっかりした経営の知識、技術を身に付けて行きましょう」
と言いたかったのです。
ヨリミツ