雑務に追われて時間が足りず、やりたいことが進まない先生へ
こんにちは。YMC株式会社の山本です。
「やんなきゃダメなんですが・・・なかなか時間がなくて」
いろんな整骨院の先生とお話をしますが、上記のセリフを何回聞いたか、思い出せないくらいです(笑)
今回は、「雑務に追われて時間が足りず、やりたいことが進まないケースの解決策」を提案したいと思います。
僕らは、日々の雑務に追い回されています。
●患者さんへの施術
●レセプト作業
●販促物の作成
●電話の対応
・
・
・
これらの仕事に追い掛け回されると、“本当にやらなければならない仕事”ができなくなってしまいます。
有名な書籍である“7つの習慣”を書いた、スティーブン・コヴィー博士は言いました。
「常に何かに対してNOと言える気構えを心にとどめておくべきである」
いっけん大事に見える仕事に対して“NO”と言わなければ、もっと重要度の高い活動に着手することは、時間的にも不可能になるのです。
たとえ、その緊張なものが良いことであっても、それに“YES”と言ってしまえばヤバイわけです。
より重要度の高い“あなたにしかできない仕事”や、“あなたにとっての最良のこと”が実行できなくなります。
言われてみると、確かにそうなんですね。
多くの成功している整骨院の経営者さんの話を聞いていると、徹底的に「重要な仕事のみ」をやっています。
最近は、僕らもこれを意識して動くようにしています。
緊急ではなくて重要な仕事を優先せよ
スティーブン・コヴィー博士によると、我々の仕事は4つに分類されるそうです。
1,緊急で重要なこと
2,緊急ではないが重要なこと
3,緊急だが重要ではないこと
4,緊急でも重要でもないこと
いまあなたがやっている仕事を、この4つに分類をしていくと、面白いことがわかります。
ほとんどの人が、「1,緊急で重要なこと」「3,緊急だが重要ではないこと」を最優先してしまい、その結果、時間を取られて日常を忙殺され「4,緊急でも重要でもないこと」に逃げているのです。
確かに少し考えればわかることです。
緊急で重要なことである『締め切り直前の仕事』といった活動は、緊急ではないが重要なことである『周到な準備と計画』を怠った結果であると言えます。
つまり「2,緊急ではないが重要なこと」を取り組むことで、「1,緊急で重要なこと」の仕事を減らすことに繋がるわけですね。
気をつけなければならないことは、「緊急」の仕事は勝手に向こうからやってきますが、本当に必要な「2,緊急ではないが重要なこと」は私達に働きかけてくれないのです。
例えば、電話、突然の訪問、宅急便、スタッフからの報告。
これらは、向こうから勝手にアプローチしてくるが、知識をみにつけるための本は向こうから「オレを読め」とは言ってきません。
緊急な仕事を処理して仕事をやっている気になっていたら、大きな成長は望めないってことなんです。
思い当たるフシが、あり過ぎますね(笑)
「緊急ではないが重要な仕事」をすることで・・・
コヴィー博士が、あるデパートのスタッフを研修していたときのことです。
デパートのスタッフたちに聞きました。
「あなたたちの仕事の中で、最も重要で、かつ売上アップに繋がるものってなんだろう?」
デパートのスタッフたちは満場一致で言いました。
「うちのデパートに入っているテナントの店長たちと人間関係を築くこと」
この活動はお分かりの通り「2,緊急ではないが重要なこと」です。
しかし、彼らは
●電話や会議
●雑事
●テナント料の取り立て
といった、「1,緊急で重要なこと」と「3,緊急だが重要ではないこと」に振り回されていたわけです。
実際に、「うちのデパートに入っているテナントの店長たちと人間関係を築く活動」を一切やってなかったんです。
それに、テナント側の店長も、デパートのスタッフのことを良く思ってませんでした。
面倒くさい規則やルールを押し付けてくるウザいやつらの対応なんて面倒臭いと思われていたんです。
そこで彼らは、いっけん大事に見える仕事に対して“NO”と言うことを決意し、今までの4倍の時間(=勤務時間の20%)をテナントの店長・スタッフとの関係作りに時間を割くことにしました。
そして1年半の歳月をかけて、実現したわけですね。
その結果、デパートの売上は、興味深いものとなりました。
売り上げは急増。
彼らはテナントの店長たちにとって、売上げアップのための良い相談相手となり、トレーナーになり、コンサルタントになったのです。
実際、テナント側のお店も、セールスのトレーニングなどがされていないことがわかったので、デパート側がそれらのフォローをしたんです。
すると、デパート側もテナントの売上が急増し、テナント希望者が大幅に増加。デパート側も大きなメリットになったのです。
あなたの整骨院にとって「緊急ではないが重要な仕事」ってなんだろう?
人によって、「緊急ではないが重要な仕事」は変わってきます。
なので、それらを自分なりにあぶり出して、その重要タスクを最優先で片付けてしまいましょう。
●人間関係づくり
●予防的な施策
●自己を磨く活動
●準備や計画
まず、これらから手を付けることです。
患者さんとの関係性を構築する活動ができていますか?
スタッフとの関係を構築したり、スキルを向上させる活動ができてますか?
健康保険がダメになっても大丈夫な、予防的な施策ができていますか?
自己の健康やスキルをアップさせる活動ができていますか?
重要な活動に最優先で取り組むことで、1年後、今までよりもはるかにレベルアップした整骨院になっていることでしょう。
そのためには、いっけん重要っぽく見える緊急な要件に「NO」と言える気構えを心にとどめておくべきです。
追伸
ああ、スタッフ教育なんて、「緊急ではないが重要な仕事」の代表格です。
多くの整骨院はこの教育・研修活動が、しっかりと行われていません。
先生が施術をしなくても、治療院に居なくても、月商300万円を超える方法はあるんです。
山本