柔整・鍼灸の専門の就職説明会への参加社数が約3分の1に
こんにちは。
YMC株式会社のヨリミツです。
今日は、読んでいる書籍『ブルーオーシャン戦略』から、感じたことを書いていきたいと思います。
背景はアメリカです。
時代とともに移り変わる自動車業界
車ができた当時は、車の価格は高く、当時の交通手段であった馬車の数倍の値段でした。
当時の車の印象は
- 金持ちの傲慢さを具現化したもの
だったそうです。
その後、「フォード」が価格のイノベーションを起こし、ついに車は馬車の価格を下回るようになりました。
当時の日常の足は、馬車から車へとシフトしていくわけです。
このフォードは全てが単一仕様で、とにかく実用的に作られていました。
しかし、時代は変わり、その後人々は、車の色や、仕様にもこだわるようになっていきました。
そこからは「GM」の最盛期が訪れます。
GMは「あらゆる予算と目的にふさわしい自動車」というコンセプトの元に様々な仕様の車をつくりました。
これが大ヒットして当時のGMは市場シェアを大幅に伸ばしました。
その後、そのトレンドがすぎる頃には、小型で耐久性が高く、燃費の良い日本車がアメリカ市場を獲得していきました。
「ビッグスリー」と呼ばれていた自動車会社は、どんどん売上が落ち込み、このとき大きな負債を抱えていくことに。
特にクライスラーにおいては「長期的な存続は極めて厳しい」との専門家の意見があったほどです。
しかし、この後クライスラーは、ミニバン、SUVというコンセプトで大復活を遂げます。
こんな感じで車の歴史は移り変わって来ています。
治療院業界ではどうでしょう?
時代とともに栄枯盛衰を繰り返す治療院業界
20年前は健康保険がトレンドでしたね。
友人からは、その当時は
「卒業してすぐに開業してもベンツが買える」
なんて言われていました。
ビルを建てた先生もいましたね。
その後、学校設立の要件が具体的に決まり、養成学校がどんどんできました。
それに伴い治療院業界での競合が劇的に増えることになります。
この段階で一つのビジネストレンドが終焉したと言えます。
その後、競合が増える中、今度はテクノロジーに変化が起きます。
以前は、誰もが信用しなかった「インターネット」を皆が使いだしていきます。
このときHPをいち早く用意した人は、多くの顧客を自分の治療院に惹きつけることに成功しています。
乱立した治療院の中で、顧客にいち早く自分たちの治療院を知ってもらえた人は、一つの黄金時代を築いたと言えるでしょう。
そしてその後、治療院にも「差別化」という流れが来ます。
例えば腰痛専門、交通事故治療専門、骨盤矯正専門などです。
最初はこれもすごく効果があったので、いち早く差別化戦略をとった先生は多くの顧客を惹きつけたことと予想します。
その後、また時代が変わります。
「健康保険への締め付け」
です。
このときくらいまで多くの儲かっている治療院が、健康保険からの収益がほとんどでした。
集客がという概念がある治療院では、自賠責保険からの収益も多くあったと思います。
事実を逆算してつまり演繹的に事実を考えてみると
「就職説明会への参加社数の減少」
が好例ではないかと思います。
スタッフを雇う体力がなくなった治療院がめっちゃ増えた
数年前は多くの事業者がリクルートに来ていました。
あまりの事業者の多さに学校も事業者の数を制限するほどでした。
しかし、近年ではリクルートをしにくる事業者は、かつての1/3程度になり会場がごった返すことはなくなっています。
これは健康保険が請求しにくくなり、売上が落ち込み新規採用を控えたというのが大きな理由だと思います。
つまりここでも、一つの大きな健康保険請求というトレンドが終焉したと言えるファクトだと思います。
このようにどこの業種でも時代は変わり、ビジネス環境は変わっていきます。
この「変わっていく」ことだけは普遍的な事実です。
そして、この時代を治療院として生き残っていくには?
変化に適応できるような環境や体制を整えておくことだと思います。
私が考えるに、時代の変化についていくために必要な能力として、多くの情報の中から、必要な情報を精査し、それを統合する能力、が必要不可欠だと思います。
有益でない情報ばかりを得ていても足しになりませんし、その情報が正しいがどうかを判断する能力も同時に要求されます。
それには多くのことを学び、実践し、理解を深めていくことが不可欠です。
しかし完全に一人で学び切るのは実際難しいですし、情報は共有したほうが、誤解、誤認も減ります。
そういう情勢にも生き抜ける「スキル」を身につけるプログラムを開催しています。
ぜひ、お申込みください。
ヨリミツ