「損したくない」という思いが強い人は、飛​び抜けた成果を出せない

こんにちは。

YMC株式会社の山本です。

人は「損するのが嫌な」生き物です。

これは、あらゆる実験で、統計的にも証明されています。

1万円が得られる喜びと、1万円を失うショック。

どちらも同じ1万円ですが、多くの人は「失う1万円」の方が印象に残ってしまうわけです。

なので、普通の人は、

  • できるだけ負けたくない
  • できるだけ失敗したくない
  • できるだけ損を出したくない

という感情が優位に立つので「勝率」にフォーカスしてしまいます。

ですが、ビジネスの世界で成功する人は、ちょっと考え方が違います。

彼らは、

  • 勝率は、負け越しても良い

と考えているんです。

どういうことか?

小さくたくさん負けて、大きく勝ちに行く

よく考えて欲しいんですが、失敗とか損失って小さければ、致命傷になりません。

なので、何回でも失敗して良いのです。

取り返せるんで。

というより、むしろチャレンジしたら、負ける確率は非常に高くなるんですよね。

なので、ビジネスで成功している人は、必然的にめっちゃ負けてるんです。

でも、用心深く小さく負けているので、致命傷にならずに継続ができてます。

それこそ確率で言えば、10戦チャレンジしたら9敗くらいの確率で負けて失敗に終わる感じ。

でも、その失敗とか損失から得られるデータってたくさんあって、

それを学びにして、残りの1勝は大勝ちするイメージです。

この1勝の利益額が、9敗の損失を大きく上回れば、全然問題ないですよね?

そもそも、ビジネスってテストの連続なんですよ。

何か行動を起こしたら、何らかのコストが必ずかかります。

人件費だったり、広告費だったり。

最初の一手が上手くいくとは限らないので、そのコストに見合ったリターンが出ないことがホトンド。

要は「負ける」ことになります。損をする。

この負けの連続で、やっと1つの勝ちパターンが見つかるんです。

そして、その1勝で大きく利益をあげていくことができるんです。

ここまでの過程を考えれば、まさに、10戦9敗の世界。

一方で・・・

なかなか上手くいかない人は、

「できるだけ損したくない」

と考えるので、そもそもチャレンジができません。

確かに、負けないかもしれないが、まったく勝てない。

そのうち、時代の変化で、ジリ貧になってきて市場から退場を食らってしまう。

もしくは、大勝負に出て、一気に破滅に向かう。

小さく勝って、大きく負けるパターンです(笑)

9勝1敗だとしても、1敗が致命的な損失だと、死ぬしかないですよね?

負けても良いのでチャレンジしよう。そして損切りは超大事

僕がやっている「集客」もまさに「10戦9敗の世界」です。

お金をかけてやった広告施策が、いきなり当たることは稀なんです。

でも、その9敗はただの負けではなくて、「学び」だと考えることができるわけです。

そして、大きな利益を出す1勝にたどり着く。

PPC広告なんて、このパターンの典型です。

  1. まずは、いろんな広告を出してアクセスを流してみる
  2. 上手く行かなければ、色々と改善してみる
  3. 当たりパターンが見つかる
  4. 当たりパターンに広告費を集中させる
  5. 利益がではじめる

という手順ですすめていく。

「3」のフェーズが早く見つかれば良いんですが、なかなか見つからないこともある。

見つからなければ、見つけるまで、負け続けるしかありません。

致命傷にならない程度に、広告投資をし続けるわけです。

そうすると・・・大きな1勝にたどり着きます。

これまでとは考えられない規模の利益がでることもあります。

だから、負けを怖がらずにチャレンジする必要があるんです。

でも、重要なのは、絶対に致命的な損失を出さないように、注意することです。

ソフトバンクの孫正義も、このように言ってます。

トカゲの尻尾も3割くらいなら切っても生えてくるぞ、でも半分くらいまできたら腸まできて死んじゃう、ということです。

私はいろんなリスクを取っていろんなチャレンジをしてる、と外では思われてるんだろうと思います。

激しくむちゃくちゃにチャレンジしまくり、冒険、博打、いろんな言い方の表現があると思いますが、実は激しく戦いを挑み、頻度もガンガンにチャレンジしていくんだけど、本当はものすごく用心深いんです。

3割以上のリスクは犯さない。

失敗した場合でもその部門を切り捨てれば、本体は倒れない。

その切り捨てる部門が本体の収益、本体の全体の企業価値、それの3割を超えるようなリスクを犯さない。

一か八か、これもやっちゃいけない。

(中略)

もう負け戦だというのにそのまま突っ込んで全滅まで行っちゃうと、リーダーとしてはもう最悪のリーダー。

後の時代から見て解説してる人が、「武田勝頼は実は賢かった」とか言っている人がいるけれど、そんなの私に言わせれば解説してる人がバカだと。

もし私が勝頼の立場にいて、自分の兵が、その騎馬武者、武田軍団の騎馬武者が3割くらいやられて鉄砲にあたって死にそうだとなったら、その場で恥も外聞もなくバーっと一目散に逃げる。

退却と。

一目散に退却させる。

途中からあれ、意地になっちゃったんだね、勝頼は。

バカの典型ですよ。そういうバカがリーダーになると、会社を潰すからね。

こちらより引用

と言っています。

要は、3割までのリスクを取るが、それ以上のリスクはおかさない。

勇気を持って「損切り」をする、ということです。

まとめ

まとめると、

  1. 勝率にこだわるなよ
  2. いくら負けてもOKで、その負けから学んで、大きな勝ちを取りに行け
  3. 致命傷になる前に損切りせよ

ということです。

山本