ガラガラだった「イオン岡山」が復活した方法とは?
こんにちは。
YMC株式会社のヨリミツです。
私の住んでいる岡山駅前には全国でも珍しい駅前立地のイオンモールがあります。
このイオンモールは実はオープン当初あまり人の入りがよくありませんでした。
それは「駐車所が無料でなかった」からなのです。
現在はというと以前よりはかなり良くなっています。
オープン当初に訪れた時は、平日だったのですがホント寂しいものでした。
クレジットカードの加入を勧めているスタッフからは
「人がいないので、加入してもらうための勧誘ができないんです」
と伺いました。
それが2年ほど経って今では「買い物に関わらず平日は駐車場が3時間無料」戦略を打ち出したのです。
イオン岡山の駐車場3時間無料の戦略
駐車場が無料となると、このエリアの人は群がってくるわけです。
岡山は「車社会」なんです。
イオン岡山
※詳しくはこちらをクリックしてご覧ください。
都会と違って多くの地方では交通インフラが発達しておらず、車が地域の人の中心的な足となっています。
そして多くの郊外店は駐車場が無料です。
なので岡山の人は「駐車場が有料」というだけで客足が遠のくわけですね。
ホントですよこれ。
なのでおそらくこの状況を分析したイオン岡山の戦略担当者は、大胆にも
「買い物に関わらず3時間無料」
という戦略で客足を惹き付けたのだとおもいます。
しかし、これっておそらく都会では起こらないことだと思います。
都会の人は車も使いますが、電車利用者も多く、さらに人口が多い。
わざわざ地代の高い都会で駐車場を無料にする必要もなく、需要をカバーできる可能性が高いのです。
三井系列であるラゾーナ川崎の駐車場無料時間は30分です。
実に岡山駅前のイオンの1/6の時間しか無料で駐車できません。
ラゾーナ川崎
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つまり何が言いたいかというと・・・
- エリアによって最適な戦略が違う
ということです。
全国的に有名な◯◯先生の言うことを聞いても、上手くいかないことが多い
なので、駐車場に関わらず
「あそこがこれくらいの料金にしているから・・・」
とか
「あそこの施術料金はこれくらいだから・・・」
という感じで戦略を決定するのは妥当ではありません。
競合、エリアでのマッチングを考えながら戦略を決定していく必要があります。
またこのイオンでは一気に「何も買い物しなくても3時間無料」に行き着いた訳ではありませんでした。
ここに行き着くまでにはなるべく経営にとってダメージの少ない戦略からスタートしていました。
それは「買い物を100円でもしたら駐車場無料」です。
しかし、今の戦略に移行しているということは、おそらく「何かを買ったら駐車場無料」というプレッシャーが客足を遠のけているというデータが上がってきたのだと推測します。
駐車場ひとつとってもこれくらい客足に差がでるわけですから、治療院でも何かがキッカケで大きく客足が変わる可能性はあると思います。
先生の治療院のボトルネック(経営上での何らかの問題点)は何でしょうか?
よく観察して、エリア最適戦略をとっていきたいですね。
それでは今日はこのへんで。
ヨリミツ