鍼治療はプラセボである
こんにちは。
YMC株式会社のヨリミツです。
今日は、
『鍼治療はプラセボである』
これについて書いてきたいと思います。
何を隠そう私も鍼灸師の免許を持っていて、臨床経験は10年以上あります。
そして私見からすると「鍼治療は効果がある」という結論に達しています。
しかし、
書籍『代替医療のトリック』のなかでは鍼治療はエビデンスに欠け、
「効果はプラセボである」
と結論つけています。
鍼灸師の免許をとったものからするとショックな書籍ですよね。
3年のあいだ学費払って、国家試験用に勉強する時間まで確保したわけですから。
でも私はショックを受けると同時に、この視点は興味深いと感じました。
なぜなら「クリティカル・シンキング」という言葉に、この視点がつながってくるからです。
クリティカル・シンキングとは?
クリティカル・シンキングは、モノゴトに対して客観性を持ち、疑問を持って考えることで解決策を導く手法です。
今回の「鍼治療はプラセボである」という結論は『代替医療のトリック』という書籍の考え方を引用しています。
この書籍は「代替医療がどのような効果があるのか?」という疑問を科学的に紐解いた本ですが、これは、どんなモノゴトにも当てはまります。
例えば一つの意見が出たとします。
そして、そのままそれを鵜呑みにしてしまっては、その意見に対する客観性はほとんどありません。
なにせ単純に同意しているだけなので。
誰かの主観を、そのまま受け入れてしまっている事例となるからです。
・・・しかし、このクリティカル・シンキングを使えば、
誰かの意見に対して反対意見を述べることで、その意見が妥当かどうかを検証することができます。
つまり否定的な意見に対して論理的に反論ができなければ、その意見は感情論だったり、思い違いだったり、
単純な主観的な意見だったりする可能性があるわけです。
ゴールを達成するために「反対意見」を使って主観を取り除く
反論意見というのはしても、されても気持ちの良いものではありません。
しかし、ゴールをどこに設定するかによって、この反論意見が重要な意味を持ってきます。
例えば、ゴールを「事業を成功させるため」としてみましょう。
事業を成功させるには、様々な思い違いを徹底的に排除する必要があります。
また主観もあまり必要ありません。
必要なのは「顧客から見た視点で魅力的に映るか」ということだけです。
つまり、やろうとしていることの客観性が重要になってきます。
「そもそも、自分の意見は正しいのか?」
「ただ思い込んでいるだけではないのか?」
「この常識は本当に正しいのか?」
というように、様々な角度からの反対意見をぶつけることで、意見や方向性が妥当であるかを検証していくことができるんです。
このプロセスはかなり重要なプロセスになってきます。
そして、その後に「自分の意見が正しいかテストしてみる」というのが最善策ではないでしょうか?
テストをするにも時間もお金もかかりますし、極力無駄は排除したいものです。
クリティカル・シンキングはこの過程で非常に効果的です。
つまりクリティカル・シンキングを使うことによって、お金と時間の節約をすることができるというわけです。
前提としてお互いの信頼関係が必要ですが、慣れると反対意見がないほうが、かえって奇妙な感じすらあります。
そういった意味では書籍『代替医療のトリック』も興味深い視点の一つだと言えますよね。
興味あれば書籍も読んでみてください。
それでは今日はこのへんで。
ヨリミツ