最大限に「脳を活性化」させるためには?
こんにちは。
YMC株式会社のヨリミツです。
今日は「最大限に脳を活性化させるためには?」というテーマで書いていきたいと思います。
いきなりですがポイントは
- 糖質を控える
- グルテン、カゼインを控える
- 食物繊維を多く摂る
- 良質の脂肪をたくさん摂る
です。
これらについて説明をしていきたいと思います。
上記の項目を、いま実践して3年目になりますが、当初の目的はダイエットするためでした。
しかし、理論を継続的に学習していく内に、これらには「脳機能を高める効果がある」ということがわかりました。
もちろん身体を健康的に絞っていくことにフォーカスするのと、脳機能にフォーカスするのは、少しですが違いがあります。
糖質を控える
糖質を摂取してしまうと、血糖値が上がりインスリンが出ます。
そして上がりすぎた血糖値を下げるためのインスリンが今度は血糖値を下げすぎて、血糖値を上げるホルモンであるノルアドレナリンを出します。
このノルアドレナリンは副腎皮質から放出されるホルモンですので、これを繰り返していく内に副腎が慢性疲労を起こします。
慢性的な疲労感があると集中力は下がりますので、全体的なパフォーマンスを下げますよね?
また、糖質を取りすぎて身体の中で余るとタンパク質と結びついてAGEs(終末糖化産物)となります。
この物質は強い毒性を持ち細胞を老化させます。
つまり脳機能を低下させる要素にもつながる。
グルテン・カゼインを控える
グルテン、カゼインはオピオイド要物質(麻薬のような物質)といって、神経伝達の受容体に率先してハマっていきます。
つまり神経伝達が悪くなりるわけですね。(脳機能が落ちます)
またグルテンは腸に悪影響を及ぼし、腸の透過性をあげてしまう。
すると本来は漏れ出てはいけないLPSという物質が体内へ漏れ出ます。
この物質は強い炎症をおこさせる物質で、血液を介して身体全体にいきわたり、脳へも炎症を起こさせます。
慢性的な炎症が起こっている脳は機能が低下。
痴呆の方の脳をMRIで調べると、健常者と比べて明らかに脳が炎症していることが知られていますよね?
脳の炎症マーカーは、痴呆の進行度合いを良くするのにも使われます。
痴呆の方は認知機能が低いってことは脳機能が落ちているってことです。
食物繊維を多く摂る
ごぞんじのとおり、食物繊維は腸内細菌の善玉菌の餌となります。
腸内環境が良くなると、腸の透過性は下がり、炎症性の物質であるLPSが体内に漏れ出るのを防ぎます。
また逆の観点からみると、腸内細菌の悪玉菌の餌は”糖質”ってことも有名ですよね?
そしてこの悪玉菌の割合が高くなると、悪玉腸内最近が、脳へ
”もっと糖を摂れ!”
と指令を出します。
つまり、ドンドン悪循環に陥るわけです。
- 悪玉菌が増える
↓
- 腸内環境が悪くなる
↓
- LPS(炎症物質)が体内に漏れ出て、脳が炎症を起こす
↓
- 悪玉菌が脳へもっと糖質を摂れと指令を出し
↓
- 糖質をドンドン食べたくなる
また脳の血流量を上げたり、抗酸化作用の強いポリフェノールの身体への取り込みは
腸内細菌がかなりの影響を占めているそうです。
なので、ポリフェノールを摂ったとしても腸内環境が悪いと、考えていたような結果を得ることはできないのです。
良質の脂質を多く摂取する
水を除いた脳の構成成分は
- 脂質:約60%
- タンパク質:約40%
だそうです。
ちなみに、この脂質の内訳は、
- コレステロール:約50%
- リン脂質:約25%
- ドコサヘキサエン酸(オメガ3系):約25%
となっています。
つまり、脳の構成成分の多くは脂肪でできています。
特に現在の日本人の食生活では、魚を毎日とっているという人は、少ないのではないでしょうか?
そのように考えると、オメガ3系の脂質の摂取が極端に少ないと予測されます。
オメガ3系脂肪酸は脳の脂質の25%を占めていますので、脳の原材料が不足する。
すなわち、脳の機能は落ちます。
またオメガ3系脂肪酸は抗炎症に働く脂肪酸です。
逆に、オメガ6系は炎症に働くわけですね。
揚げ物、肉を中心の食生活だと、オメガ3系とのバランスが摂れず、これも身体の炎症を促します。
炎症自体は身体の異変を教えてくれるシグナルですので必ず必要ですが、これが慢性的に体全体に炎症を起こしている状態となると話は変わります。
今回は”脳”を中心に話をしていますので、前述したように脳が炎症を起こしていると脳機能が低下します。
今回は、
「脳を最大限に活かすには?」
というテーマで書いていきました。
治療院経営また治療技術など先生方も多くの学習項目があると思います。
少しでも脳の効率が上がって、業務の効率化がすすむとよいなと考えてこの記事を書きました。
それでは今日はこのへんで。
ヨリミツ