あなたは「プロ」ですか?

2015年11月18日

こんにちは、YMC株式会社の山本です。

僕らはプロです。

何かを販売して、金銭を得ている以上、プロです。

プロは、負けてはいけません。

なぜなら、生活ができないからです。

僕はビリヤードの世界にどっぷりと浸かっていましたが、プロとアマの差を体感しました。

ビリヤードは、テストさえ受かれば簡単にプロになれます。

しかし・・・

とても厳しい世界なので、食えないプロもたくさんいるんです。

大抵の食えないプロは、

  • カッコつける

んですね。

正々堂々、やろうとするんです。

もちろん、スポーツマンシップにのっとっていますし、尊いおこないです。

ですが・・・

  • 勝たねば食えない

んですね。

多くの“かっこつけのプロ”たちが、食えなくなっていくのを、僕はまのあたりにしました。

それで言うと、

日本で数少ない、世界一になったビリヤードレジェンド奥村健プロは、凄かったです。

“勝ち”にこだわる姿勢が、ずば抜けていました。

当時、すでに60歳を過ぎていましたが、究極の負けず嫌いなわけです(笑)

勝負の世界でのしあがる人は、こういう人なんだ、と思いました。

ぼくの知り合いのプロが、奥村プロの店に行って、対戦を申し込みにいったことがあります。

奥村プロは関東に住んでますから、関西からわざわざ訪ねて行ったんです。

簡単に言うと、道場破りをイメージしていただいてokです。

ビリヤードでは、そういうのがあるわけですね。

しかし、奥村プロは、 普通には勝負しません。

まず、弟子が出てくる(笑)

奥村健プロと対戦する前に、弟子に勝たねばならないわけです。

しかも、弟子もプロで、そこそこの実力があるんです。

ぼくの知り合いのプロは、何時間もの激闘の末なんとか弟子を倒しました。

「これでやっと奥村プロと戦える・・・」

やっと、奥村プロとの対戦が始まりました。

しかし、弟子を倒すために、かなりの神経を集中したために、疲れていました。

そして、かなりの実力がある奥村プロですから、さすがにツライ。

ですが、相当の集中力を見せた、ぼくの知り合いのプロは、奥村プロをあと一歩のところまで、追い詰めました。

すると、奥村プロは言いました。

「ちょっとトイレ行ってくるわ」

なんと、勝負の途中にトイレにいったんです・・・。

(10分経過)

なかなか出てこない・・・。

(20分経過)

痺れを切らした頃に、やっと出てきたんです。

完全にペースを乱された僕の知り合いはその勝てそうだったゲームを落としました。

モノの見事に、ビリヤードの腕以外の心理戦術を駆使して勝ちをもぎ取りに来たのです。

めちゃくちゃ泥臭く勝ちに来る。

こんな人間ですから、奥村プロのことを嫌っている人もかなり多いんですね。

「あいつは頭がオカシイ」

と言っている人も、知っています。

でも、僕は、

「これこそプロフェッショナルやで・・・」

と思うんです。

僕らは商売をやっている以上、稼がねばなりません。

何かを売って、お金を得ないといけない。

これは、勝負なんです。

ライバル会社との見えない殺し合いです。

正々堂々とやるスポーツではありません。“勝負”なんです。

だから、何としてでも、勝ちにこだわる姿勢を持たないとやっぱり潰されてしまいます。

街の商店街の真横に、大きいショッピングモールができたりすると容赦なく弱い店は潰れます。

間接的に、殺し合いをしているんです。

だからこそ、勝ちにこだわる姿勢を持ってビジネスをやらねばならないのです。

山本