あなたは「プロ」ですか?
こんにちは、YMC株式会社の山本です。
僕らはプロです。
何かを販売して、金銭を得ている以上、プロです。
プロは、負けてはいけません。
なぜなら、生活ができないからです。
僕はビリヤードの世界にどっぷりと浸かっていましたが、プロとアマの差を体感しました。
ビリヤードは、テストさえ受かれば簡単にプロになれます。
しかし・・・
とても厳しい世界なので、食えないプロもたくさんいるんです。
大抵の食えないプロは、
- カッコつける
んですね。
正々堂々、やろうとするんです。
もちろん、スポーツマンシップにのっとっていますし、尊いおこないです。
ですが・・・
- 勝たねば食えない
んですね。
多くの“かっこつけのプロ”たちが、食えなくなっていくのを、僕はまのあたりにしました。
それで言うと、
日本で数少ない、世界一になったビリヤードレジェンド奥村健プロは、凄かったです。
“勝ち”にこだわる姿勢が、ずば抜けていました。
当時、すでに60歳を過ぎていましたが、究極の負けず嫌いなわけです(笑)
勝負の世界でのしあがる人は、こういう人なんだ、と思いました。
ぼくの知り合いのプロが、奥村プロの店に行って、対戦を申し込みにいったことがあります。
奥村プロは関東に住んでますから、関西からわざわざ訪ねて行ったんです。
簡単に言うと、道場破りをイメージしていただいてokです。
ビリヤードでは、そういうのがあるわけですね。
しかし、奥村プロは、 普通には勝負しません。
まず、弟子が出てくる(笑)
奥村健プロと対戦する前に、弟子に勝たねばならないわけです。
しかも、弟子もプロで、そこそこの実力があるんです。
ぼくの知り合いのプロは、何時間もの激闘の末なんとか弟子を倒しました。
「これでやっと奥村プロと戦える・・・」
やっと、奥村プロとの対戦が始まりました。
しかし、弟子を倒すために、かなりの神経を集中したために、疲れていました。
そして、かなりの実力がある奥村プロですから、さすがにツライ。
ですが、相当の集中力を見せた、ぼくの知り合いのプロは、奥村プロをあと一歩のところまで、追い詰めました。
すると、奥村プロは言いました。
「ちょっとトイレ行ってくるわ」
なんと、勝負の途中にトイレにいったんです・・・。
(10分経過)
なかなか出てこない・・・。
(20分経過)
痺れを切らした頃に、やっと出てきたんです。
完全にペースを乱された僕の知り合いはその勝てそうだったゲームを落としました。
モノの見事に、ビリヤードの腕以外の心理戦術を駆使して勝ちをもぎ取りに来たのです。
めちゃくちゃ泥臭く勝ちに来る。
こんな人間ですから、奥村プロのことを嫌っている人もかなり多いんですね。
「あいつは頭がオカシイ」
と言っている人も、知っています。
でも、僕は、
「これこそプロフェッショナルやで・・・」
と思うんです。
僕らは商売をやっている以上、稼がねばなりません。
何かを売って、お金を得ないといけない。
これは、勝負なんです。
ライバル会社との見えない殺し合いです。
正々堂々とやるスポーツではありません。“勝負”なんです。
だから、何としてでも、勝ちにこだわる姿勢を持たないとやっぱり潰されてしまいます。
街の商店街の真横に、大きいショッピングモールができたりすると容赦なく弱い店は潰れます。
間接的に、殺し合いをしているんです。
だからこそ、勝ちにこだわる姿勢を持ってビジネスをやらねばならないのです。
山本