「他人に迷惑をかけてはいけない」と思っている経営者は治療院を潰してしまう
おはようございます。YMC株式会社の山本です。
あなたは、
「他人に迷惑をかけてはいけない」
と思っていませんか?
もしくは、
「嫌われたらどうしよう」
というマインドを持っていませんか?
「他人に迷惑をかけてはいけない」「嫌われるのがいやだ」という思いが強い方は、治療院経営で失敗するかもしれません。
どういうことか?
本来、「他人に迷惑をかけない」ことは不可能です。多くの人に関われば、なんらかの迷惑はかけて当たり前です。
それでも「他人に迷惑をかけてはいけない」と考えているならば、それはマズイ思考かもしれません。
さらに言うと「嫌われたらどうしよう」という思いが強い人は、患者さんを適切な方向にガイドできません。
たとえば、患者さんは安い健康保険の治療を望んでいるが、症状的には保険では無理だし、自費の施術やトレーニング指導が必要な場合があります。
これを提案した場合、患者さんからすると希望が通らなかったわけなので、気分を害する可能性もありますよね?
しかし、成果を出す治療院経営者は、目の前の患者さんから嫌われたとしても、毅然とした態度で、
「その症状では健康保険を使えません」
ということができます。
「他人に迷惑をかけてはいけない」「嫌われたらどうしよう」という思いが強い人は、世間体とか、一般論との比較によって「私は良い人でなければならない」と位置づけています。
掘り下げてみると、その奥底には「自分が可愛いし傷つきたくない」という思考が眠っている傾向があります。
考えぬかれた自分の基準を持っているわけではなくて、他人と比較して、良い人でありたいと思っている。それがマズイのです。
なぜならば、そういう思考を持つことで、行動ができなくなるからです。
「他人に迷惑をかけない良い人でありたい」
↓
「自分が可愛いし傷つきたくない」
↓
「行動しなければ迷惑をかけないし自分も傷つかない」
こう思ってしまう人は、そもそもビジネスには向いていないパーソナリティを持った人です。
自分が可愛いあまり、行動ができなくなり、行動ができないことで成果も出なくなり、結局は店を潰してしまうからです。
本来、善悪の基準なんて決まっていない
そもそも、迷惑をかけることが“悪”だと思っている人は、善悪を絶対視し過ぎです。
しかし、善悪の基準なんて、受け取り手の勝手な解釈です。
たとえば、水に、毎日、汚い言葉をかけたときと、良い言葉をかけたときでは、汚い言葉をかけた方の水はすぐに腐る。だから、良い言葉を使いましょうね、と論理を展開する人がいます。
でも、“腐敗”って、よく考えると、悪いこととは限りません。
自然界では腐敗することが普通だし、バクテリア達にとっては良いこと、とも考えることができるわけです。カビが生えたり腐敗することは、地球にとっては自然なサイクルなわけです。
そこを見ずに、一時的なものを絶対的なものとして善悪を固定化してしまうのは、何かに執着をしている状態ですね。
つまり、何が言いたいかというと、“善悪”ってやつは立場によって変わる、うつろうものだってことです。“善悪でモノを判断してはイケない”ってこと。
しかし、「私って他人に迷惑をかけない良い人」というセルフイメージを持っている人は、
●一方的な善悪でモノを考えたり
●世間体を気にしたり
●他人と比較をして判断したり
“強烈な固定概念を持っている”ってことになるわけです。
自分のことが可愛くて仕方がない人は、そういう思考をします。
「自分は他人に迷惑をかけない良い人だ」という執着を手放せた人は成果を出す
善悪でモノを考えることって、しょせん他人との比較だし、水の例からも分かるように短絡的な思考なのです。
●良い人でなければならない
●他人に迷惑をかけてはいけない
という強迫観念や執着を感じると、新しい考え方を取り入れることができなくなり、一歩を踏み出せなくなる。行動も制限されます。
他人と比較して「俺の店のほうが良心的だ」とか「あいつはダメ」と考えてしまう人は、この執着が強いタイプです。
でも、何回も言いますが、他人に迷惑をかけずに生きること、なんて無理なんですし、“良心的”の基準も人によって違うわけだから(笑)
ようは、「他人に迷惑をかけたくない」「うちの店のほうが良心的」なんて考え方をすること自体が、馬鹿げているわけです。
成果を大きく出す人は、そういった短絡的な善悪でモノを考えていません。
だから、ダイナミックに行動をする。
失敗を恐れずに、短絡的な善悪という基準を超えて、行動を起こせるのです。
さて、あなたは、どうおもいますか?
山本