ヒトラーの洗脳技術の使い方
おはようございます。
YMC株式会社の山本です。
商店街のアーケードに現れたヘルメットをかぶった二人組の外人は、自転車を押しながらボクに近づいてきました。
「チョットイイデスカ?」
まあ、例の勧誘です。
急いでいたボクは、彼らに取り合っているヒマもない。
かといって、普通に断ってもオモロくないなーと思って、
「ソーリー、ミーはドラゴンボールをルッキングフォーしてソービジーなのだよ」
と言ってみました。
すると、外人さんは、
「ホワッツ ア ドラゴンボゥ?」
と困った顔をしながら、去っていきました・・・。
たまに、宗教に勧誘されることって、ありませんか?
街中で冊子を配っていたりしますが、ボクは、わりと貰います。
読んでみると、意外と面白かったりします。
宗教って聞くと、オウム真理教などの事件を連想させるので悪いイメージが付きまといます。
でも、スピリチュアルな考え方にもすごく興味深いので、そういう系の勉強をしています。
そして、実際に、宗教こそが、もっとも優れたビジネスモデルであることも否定できない。
どんなビジネスでも、宗教と同じように信者(ファン)がいますから。
社長は、ある意味で魅力的な“教祖”にならなければいけない。
そうじゃないと、スタッフは付いてこないしファンも増えません。
宗教でいう、布教活動がビジネスでは集客になります。
全く同じ構図です。
ヘルメットをかぶった外人二人組も、布教活動としてボクに接近してきたわけですね。
しかも、
●究極のビジネスモデル=宗教
と言っても過言ではない。
なんせ、商品は合ってないようなものだし、税金かからないし、死んだ後もお金取られますからね。
三回忌とか七回忌とかで(笑)
「ゆりかごから墓場まで」
なんて言葉がありますが、墓場に行ったあともお金を取られるのが宗教です。
宗教に文句が言いたいわけではなくて、ぜひ参考にして欲しいのです。
宗教がやっている色んなことがメチャクチャ良い勉強になります。
例えば・・・
●大衆迎合
「大衆に合わせなさい」
というノウハウですね。
大衆というのは、社会を占める「大多数の・大勢を占める」とされる人々のことです。
大衆は複雑で難しい論理には、全く興味がありません。
宗教においても、これが鉄則です。
釈迦は相手のレベルに合わせ、たとえ話で分かりやすく教えたし、
ムハンマドも商売人らしく商売になぞらえて話をしている。
とかく一般大衆に、いかに「教え」を広められるかはとても大切なことなんです。
つまり、大衆を動かすために必要なのは、
1,極限まで簡略化されたノウハウ
2,お手軽で今すぐ手に入るメリット
なんです。
ヒトラーは言いました。
「どのようなプロパガンダも、大衆にあわさねばならず、その知的水準は獲得すべき
大衆の最低水準の人々が受け入れられるようにあわさねばならない」
※プロパガンダとは意図的な情報操作のことですね。
ようは、
「バカでもわかるような簡単なノウハウで、 今すぐ手に入るメリットを伝えなさい」
と大マジメに言っているわけです。
日本でも小難しい仏教をわかりやすくした「教え」が出現しました。
浄土教などが良い例です。
「南無阿弥陀仏とさえ唱えたら、誰でも極楽に行けるよ!」
ってな感じの、とてもシンプルな教えでした。
この教えで、爆発的に流行ったのは、日本史の教科書ではおなじみですよね?
今の真言宗も、似たようなモノです。
「般若心経を唱えて、四国八十八ヶ所を回ると良いことがあるっぽいぜ!」
と簡略的に解釈されています。
本当はそうじゃないですが、ほとんどの大衆はそう思っています。
本来の仏教の教えというのは・・・
論理的な思考や修行により、怒りやら欲望やら執着やらを、スッキリ取り去るような生きるための知恵を説いています。
でも、それじゃ大衆にはウケない(笑)
だから、バカでもわかるように、
「南無阿弥陀仏とさえ唱えたら、誰でも極楽に行けるよ!」
などと簡略化して広めなければ、ならないのです。
ビジネスも同じですね。
難しくしてはダメです。
圧倒的に売れる商品は、
1,極限まで簡略化されたノウハウ
2,お手軽で今すぐ手に入るメリット
があります。
ワンダーコアなんて、それの典型例です。
「倒れるだけで腹筋!」
大衆が喜んで飛びつきそうな、メッセージになっていますし、実際に売れているでしょう。
そういった感じで、手っ取り大衆の心を掴むためには、
1,極限まで簡略化されたノウハウ
2,お手軽で今すぐ手に入るメリット
を言うのが一番です。
「○○するだけでメリットが手に入る」
という感じです。
もちろん、大衆迎合というノウハウは、ビジネスの一つのカタチです。
大衆迎合しなければ稼げないってことはありません。
全く逆のアプローチでもOKです。
たとえば、一見さんお断りのお店なんかは、大衆迎合とは真逆です。
それでもビジネスは成り立ちます。
特にスモールビジネスは、大衆迎合の真逆のほうが差別化が図れます。
ただ、大きく稼ごうとなると、大衆迎合が必要というだけです。
山本