説得しても人は動かない!?整骨院のスタッ​フに思い通り動いてもらい、生産的な仕事を​やって貰う方法

2015年9月15日

おはようございます。

YMC株式会社の山本です。

  1. 整骨院のスタッフが言うことを聞かない
  2. 患者さんが指導管理を守らない
  3. 自分がすすめた自由診療を買ってくれない


そんな悩みがある方は、今日の記事は役に立つかもしれません。

自分の思い通りに人を動かすことは、基本的に無理

相手に“ある信念”があれば、あなたがいくら正論を述べても、相手は聞く耳を持ちません。

先日、実家に帰ったときに、食べ物の話題になりました。

僕は、朝ごはんを超軽くしか摂らないんですね。

水とかコーヒーとかプロテインだけなどで済ませます。

僕は、朝は特に、消化にいいものを摂取したほうが、良いと思っているんですよね。

でも、これに対して、うちの家族は反論があるようでした。

「朝ごはんはしっかりと食べないとダメだ!」

と言いたいようでした。

世の中には色んな健康に対する話題があります。

たとえば、

  • レスベラトロールをとれば若返る
  • にんにくを摂ればガンに良い
  • ブルーベリーは目に良いよ


とか、情報がはいりますよね。

それに対して、うちの父親はこのように結論づけていました。

「結局好き嫌いせずに、なんでも満遍なく食べるのが一番」

まあ、確かにその通りです。

色々な種類の食べ物をまんべんなく摂れば、栄養はかたよることは無いですからね。

そういった考え方から、

  • 朝ごはんは、しっかりモリモリと食べないと元気にならない


という考え方をしていたわけです。

つまり、「足し算」の考え方です。

炭水化物+タンパク質+食物繊維+ビタミン…

ってかんじで、より多くの栄養素を摂れば良いという感じです。

しかし・・・

僕は、そうは思っていなくて、「引き算」で考えていたりします。

  • 色んな食べ物を同時に摂取したら、消化に悪いやんけ


って思っているわけです。

結局、どんなに栄養素を摂取しても、消化されなければ意味ないし、消化自体が負担なんです。

それに、朝から色々食えば、胃に血がいくので、食後に眠くなって朝のゴールデンタイムを棒に振るんですよ。

なので、僕は、引き算で考えて、食べ物を摂取します。

もちろん満遍なく栄養素は必要なので、1日単位とかでつじつまを合わせる。

1食で全ての栄養素を満遍なく取る必要ないわけですよ。

  • 朝:野菜だけ
  • 昼:炭水化物だけ
  • 夜:タンパク質だけ


とかで良いと思うんです。

そのほうが、消化効率が良いし、栄養も満遍なく取れる。

でも、父親をその場で議論をして説き伏せて、説得して行動を変えさせるのは、不可能なんですよ。

いくら相手が明らかに間違っており、さらにこちらの理論が正しかったとしても、です。

まずは、相手の意見を受け入れなければならない。

人を動かすには、相手のミスや誤りを指摘したり、意見を否定してはダメ

商売をする人は絶対読むべき名著、デール・カーネギーの『人を動かす』には、下記のように書いています。

目つき、口ぶり、身ぶりなどでも、相手の間違いを指摘することができるが、これは、あからさまに相手を罵倒するのとなんら変りない。

そもそも、相手の間違いを、なんのために指摘するのだ―

相手の同意を得るために?とんでもない!

相手は自分の知能判断、誇り、自尊心に平手打ちを食らわされているのだ。

当然、打ち返してくる。

考えを変えようなどと思うわけがない。

どれだけプラトンやカントの論理を説いて聞かせても相手の意見は変らない―

傷つけられたのは論理ではなく、感情なのだから

デール・カーネギー著『人を動かす』より引用

つまり、相手の考え方を変えようとして、ミスや誤りを指摘しまくって、議論をしかけて勝ったとしても、何も意味がないってことです。

相手の行動は一切変わらない。

治療家さん
治療家さん
山本さん!じゃ、どうしたら良いんですか!?

と来るころですね。

これに対して、300年以上も昔、ガリレオはこういいました。

「人にものを教えることはできない。みずから気づく手助けができるだけだ」

人は「説得」しても行動を変えない。「納得」してはじめて変わる

イギリスには、こんなことわざがあります。

You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.

馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。

まさにこの通りです。

基本的に、無理に説得されても、人は自らがやる気にならないと動きません。

自分自身が腑に落ちて納得したあとに、自らの意思でしか動かないのです。

なぜなら、人間は「理屈」では動かないからです。

正しいとか、間違っているとか、どうでも良いのです。

人は、「感情」で行動をするんです。

良いですか?

大事なのでもう一度言います。

「行動するときの理由は、正しいとか間違っているとか、どうでも良い。人は、感情のままに行動する」

本当に大事なので、もう3回言います。

はい、声出して読んで~。

さん、ハイ!

「行動するときの理由は、正しいとか間違っているとか、どうでも良い。人は、感情のままに行動する」

「行動するときの理由は、 正しいとか間違っているとか、どうでも良い。人は、感情のままに行動する」

「行動するときの理由は、正しいとか間違っているとか、どうでも良い。人は、感情のままに行動する

マジ大事です。テスト出ます。

つまり、具体的に言うと、

  • 相手がその行動が必要だと「気づく」ようにガイドすること

があなたのやるべきことなのです。

「気づき」与えることで人は動く

例えば、ミスが多いスタッフがいた場合、どのように行動を変えてもらえばよいでしょうか?

「ココとココとココが間違えてるやんけ!何回言ったらわかるんじゃボケ!こうしろ!これだから、ゆとりは…」

と言ってはイケません(笑)

  1. スタッフ自身に問題点を探し出してもらい、問題を気づかせる
  2. 見つかった問題点を取り上げて、今後の処置をどうするかを提案させる
  3. あなたは、アドバイザーとしての立ち位置をとる

というフローで進めていきます。

患者さんの行動を操る場合も同じです。

  1. 患者さん自身に問題点を認識してもらい、問題を気づかせる
  2. 見つかった問題点を取り上げて、今後の処置の選択肢を出して、選ばせる
  3. あなたは、アドバイザーとしての立ち位置をとる

だいたい流れは同じ。

こちらから押し付けるのではなくて、相手に「行動したほうが得だ」と気づかせることに全精力を注ぐのです。

参考にしてみてください。

山本