現地人に騙されてカネを巻き上げられました

2015年9月15日

おはようございます。

YMC株式会社の山本です。

今回のセブ島出張では、

  1. 前半をビジネスミーティング
  2. 後半を観光


というスケジュールを立てました。

その後半の観光の中でも、メインイベントは、

  • ジンベイザメと泳ぐ


という、かなり貴重なアクティビティにチャレンジをしました。

ジンベイザメをガラス越しに見るんじゃなくて、ジンベイザメと一緒に泳ぐわけですよ。

「with ジンベイザメ」

ですよ。

もう、

「with テツヤ コムロ」

みたいなもんで、

  • 横で小室哲哉がキーボードを弾いているかのように、横にジンベイザメがいる


という体験ができるスポットがあるわけです。

そのスポットの名前は「オスロブ」。

このオスロブが、わりと遠いんです。

僕らが滞在しているホテルから、約150キロほど離れています。

公共機関のバスで行くことも可能ですが、なんせ遠いし、やつらは適当なので、バスが時間通り来ない。

乗れなかったらヤバいぞ、と。

なので、タクシーを1日貸し切るってアイディアも出てたわけです。

それで、前回メルマガに出てきた、怪しい髪ツンツンの現地人である、ウィンウィンに聞いてみたんです。

ヨリミツ「俺たち明日オスロブに行きたいんだけど、タクシーとか手配できる?」

ウィンウィン「ああ、行けるぜ。1日3,000ペソ(約9,000円)でどうや?」

ヨリミツ「3人全員乗れて、往復でその値段?」

ウィンウィン「そうだよ」

ヨリミツ「でもちょっと高いな2500ペソ(約7,500円)にまけてくれ」

ウィンウィン「オーケー。じゃ明日、朝5時半にホテルの前で」

という交渉があり、往復2,500ペソで、1日タクシーを貸しきることになりました。

※かなりやりとりを短縮してますが、まあまあ長時間の交渉がありました

ただ、ジンベイザメとの遊泳をアテンドしてくれるお店で、往復の送り迎えを頼むと、往復7,000ペソとられるので2,500ペソは悪くない。

「やっぱ、ネイティブな現地人と交渉すると安く収まるわけですね。ラッキーっすね」

みたいな話をして、僕らは夜を迎えました。

ぎゅうぎゅうのタクシーでオスロブへ向かう

そして、早朝5時半。

ホテルの入口で警備員から、

「おはよう。なんか、オスロブに行くらしいな」

的なことを話しかけられる僕ら。

入り口に着いた僕らの目の前には、なぜか3人の現地人がいます。

  1. タクシードライバー
  2. ウィンウィン
  3. 謎の現地人


その謎の現地人は、見るからに悪そうなやつで、タトゥーが入っているわ、下の前歯がないわ(笑)

しかも、カタコトの日本語をしゃべります。

※ウィンウィンは英語と現地語しかしゃべれない。

なぜか、ワケがわからない謎の登場人物が増えている・・・。

謎の現地人は名前をマイケルと言うらしく、かなりフレンドリーに日本語で話しかけてきます。

マイケル「朝飯食った?」

僕ら「いや、まだだよ」

マイケル「マクドナルドかケンタッキーかセブンイレブン寄る?」

僕ら「ああ、頼むわ」

狭いタクシーに強引に6人乗り込み、僕らは、マクドナルドに向かいました。

朝マックを僕らが買っているあいだに、マイケルはジンベイザメとの遊泳の予約を電話で取ってくれていました。

マクドナルドから僕らが出てくると、

マイケル「ジンベイザメとのシュノーケリングと昼飯のセットで、1人あたり1,800ペソ(約5400円)だよ」

ってことで、先払いで

  1. 行き帰りのタクシー代の2,500ペソ
  2. ジンベイザメとの遊泳代1,800ペソ×3人分


という今回の料金の全額をマイケルに支払いました。

そのあと、少しタクシーで走ったあと、マイケルはタクシーを降りてこう言いました。

マイケル「子供を学校に連れて行かないとダメだから降りるわ。あとはウィンウィンがガイドするから」

こうして、僕らは狭いタクシーでの、オスロブへの長旅が始まるのでした。

弱点を逆手に取ったオスロブ戦略

片道3時間。

オスロブに着くと、色んな国の人が観光に来ていました。

日本人も結構いたし、白人系の人もいたし、かなりの人気スポットなんだろうなと、感じさせるところでした。

通常、ジンベイザメは、水族館でしかお目にかかれません。

しかも、海外で潜るダイバーにとっても、遭遇できる確率はかなり低いジンベイザメ。

でも、このオスロブでは、そんな貴重な存在に、ほぼ100%の確率で出会えます。

なぜならば、餌付けに成功しているからなんです。

餌を定期的にやることで、ほぼ100%の確率でジンベイザメが、やってくるスポットなんです。

そういった理由で、世界的な観光スポットとして、変貌を遂げています。

この「餌付け」が始まるまでは、村には漁業しか産業のない、さびれた街でした。

しかも、漁のために用意したオキアミをジンベイザメに食べられてしまうことに悩んでいたわけです。

そこで、地元の漁師が、

「えーい!いっそのことジンベイザメを飼いならして、観光客を呼ぼう!」

と始めたことが、きっかけと言われています。

現在、野生のジンベイザメの餌付けに成功したのは世界中でもこの「オスロブ」だけだそうです。

まさに、弱みを強みに変えて、新しい産業に変えてしまった良い事例です。

僕らも、無事にジンベイザメと泳げて、貴重な経験をしました。

波酔いしたけど。

帰る途中でウィンウィンが変なことを言い始めた

ジンベイザメと泳いだ後、昼飯を食った僕らは、帰路につきました。

途中で、アルガオという地区で、トルタというスペイン生まれのスポンジケーキとチョコラテを頂いているときに、ウィンウィンが妙なことを言い始めました。

ウィンウィン「マイケルが金を取り過ぎててドライバーに払うカネがないんだけど…」

ヨリミツ「はぁ?俺たちは、すでに全額マイケルに払っているぜ?てめぇ騙したのか?」

なんかよくわかりませんが、ウィンウィンが言うには、

  • 僕らが全額マイケルに払っているのは知っている
  • でもマイケルから十分なお金を預かっていない
  • だからタクシードライバーに払うカネがない
  • もうちょっとカネを払ってくれ


という意味がわからない論法で、攻めてくるわけです…。

あげくの果てに、

ウィンウィン「おれも生活がかかってて、二人の娘を育てなきゃなんねぇんだ」

というお涙頂戴のネタまでかまして来るという(笑)

もちろん、僕らはすでに全額払っているわけで、びた一文払う意志はない。

ウィンウィンは、タクシー代を払えと言ってくる。

僕らとウィンウィンの交渉は完全に平行線のまま、タクシーはグイグイと走り、ホテル入り口まで到着してしまいました。

ヨリミツ「結局、いくら欲しいんだ?」

ウィンウィン「3,000ペソ(約9,000円)」

てめぇ、高くなってんじゃねーか!(笑)

と思わず突っ込みそうになりましたが、そんな元気もなく、こちらは失笑ですよ。

いやいや、追加で3,000ペソ(約9,000円)はあり得ない、と。

そもそも、そんな金額のペソを持ちあわせてないし。

でも、タフなネゴシエーションに、かなりシビレを切らした僕らは、もう面倒くさい空気になってきてます。

最終的に、3人で話をして、

(もう、持っているペソ全部渡して、終わりにしない?)

ってことで、1,000(約3,000円)ペソくらい、無理やり渡して、僕らはセーフゾーンであるホテルに
逃げるように入りました。

ウィンウィン「ちょっとまてよ。またあとで話そうぜ!?」

ヨリミツ「もうお前と会うことはない」

ジンベイザメと泳げて、かなり楽しい気分だったのが、最後は、ドンヨリとした気分になりました。

まとめ・反省点

まあ、大した被害額ではないですが、払う気がなかった金額を後から払えと言われるのは、気分が良くありません。

ウィンウィンがマイケルに本当に騙されて、お金を多く取られていたのかは謎です。

おそらく、マイケルとウィンウィンは、グルになって僕らを騙すシナリオを書いてたんだと思いますが。

とにかく、ことあるたびに交渉するのが大変で、面倒くさかったです。

※全部ヨリミツ先生が英語で交渉してましたが(笑)

この経験を踏まえて思ったのが、

  1. 先払いをしてはいけない
  2. あいだに人をかませてはいけない


ってことですね。

ウィンウィンに頼まずに、タクシードライバーに直接交渉したほうが良かったです。

てか、マイケル、お前は完全に必要ないだろ!

あいだに入ってくんな、っていう(笑)

ただ、この経験を踏まえて、次の日はタクシードライバーと交渉して、快適な市内観光ツアーができました。

とても良い取引ができましたね。

こういう経験ができるのは、海外ならではです。

安全に市内観光する方法もわかったので、次に行くときはアテンドできそうです。

楽しみにしておいてください。

山本