最低だった商品を、たった半年で業界NO1にした「ある方法」

2014年1月17日

治療院二階の事務所より

こんにちはYMC株式会社の依光です。

「おいしい牛乳」ってしってます?

明治乳業が販売している商品なんですけどね。

この牛乳って、牛の寝床を実際に見に行って、牛にとって良い環境をつくったり、良い牛乳を作るための企業努力をしているそうですよ。

なかなかのこだわりを持って牛乳は作られて行くんですね。凄いですね。

「ところで、ヨリミツさんは、なんでこんな事をしっているの?」

ってかんじだと思いますが、答えはテレビの宣伝でみたからです(笑)

明治乳業さんに、宣伝を通して、

「明治の牛乳はこういう品質管理をして作ります。」

と伝えられたのです。

それまでは、牛にとっての快適な環境つくりをしているなんて、まったく知りませんでした。

これは、私達の業界でも同じことが起こっています。

どんな成り立ちで、先生は今の技術を身につけたのか?

この記事を読んでいる先生の治療は、なかなかの施術力ではないかと思いますが、それって誰から、どこで勉強してきたんですか?

こういうのは、先生が患者さんに何らかの手段で伝えないと、患者さんには伝わらないです。

なにせ伝えていませんからね。

もし伝えていないなら今からでも遅くないので、伝えてください。

「うちの治療院は診療時間おわってから勉強会をしてますよ」

とか

「◯月◯日には△△の研修会にいきましたよ」

とか。

こんなかんじで、アウトプットして伝えないと、患者さんには伝わらないのです。

定期的に患者さんに伝えることによって、患者さんは

「ここの先生はたくさん勉強していて、頼りになりそうだ」

と思ってもらえて、先生自体の価値が高まります。

逆に、伝えていなかったら、どんだけ勉強をしていても、誰もそのことを知ってくれません。

「でも、ヨリミツさん。私の施術なんて、ごくごく普通の施術ですよ。患者さんに言うほどのものではないんですが・・・」

と思う先生もいることでしょう。

大丈夫です。安心して下さい。

一昔前に、こんな事例がありました。

最低ランクだった商品が、たった半年で業界ナンバーワンに

アメリカのビール会社で「シュリッツビール」というビール会社がありました。

市場でも最低ランクのビールとして知られており、有名な経営コンサルタントであるクロード・ホプキンスが、経営の立て直しを求められたとき、シュリッツは市場ランク10番か15番くらいでした。

まずホプキンズがしたことは、ビールの製造過程を学ぶことでした。

「ここのビールはどの様な工程で作っているのですか?」

「うちのビールは、この酵母にあった最適な水を長い時間かけて探してきて、美味しい飲み口にするのに6回蒸留してから商品になります」

他にも、工場の立地条件から製造過程まで、あらゆることを見学し学びました。

近距離に無限の給水源があるにもかかわらず、真水が欲しいからという理由で、シュリッツはミシガン湖の横に4,000フィートのアルトワ式井戸を5つも掘っていました。

2,500回もの実験のすえ発見された、最高のビールの味を作り出すのに必要不可欠な、イースト菌の母体を見せて貰いました。

さらに、ホプキンスは特別室に連れて行ってもらい、その実験の詳しい話も聞かせて貰いました。

でき上がったビールを5回に分けて試飲する試飲者たちや、ビール瓶が12回洗浄される洗浄部屋なども見学しました。

はじめてビールの製法を知ったホプキンスは驚きました。

「なんと!すごい手間暇かかっているではないですか!!なぜこのビールの製造工程を、顧客に伝えないのですか?」

すると、ビール会社の経営陣は言いました。

「普通、ビールってこうやって作るものなんです。どこの会社も同じような工程でビールを作っているので、こんなものを伝えても意味がないでしょう?」

経営陣の意見は消極的なものでした。

しかし、ホプキンスは言いました。

「あなたがたビール会社の人は常識かも知れないが、お客さんは誰ひとりとして、その事実を知らないよ」

シュリッツビールは、業界で初めて消費者に製造過程を公開し、ビールの「こだわり」をアピールした広告キャンペーンを打ち出したわけです。

その結果、シュリッツビールを、半年でビール業界1位に導きました。

ホプキンスの指摘のように「顧客はビールがどの様に作られているか?」など、今まで全く知らなかったのです。

この方法は、必ずしも突飛なアイデアや方法で先手を打つことではありません。いたってシンプルで、製品やサービスの特徴やこだわりを、事実としてお客さんに時間をかけて説明する、というもの。

たとえば、施術を売るのであれば、手技がいかにしっかりしていて、その技術を身につけるまでにどんな厳しい修行をしたか。

その施術理論は誰から手に入れ、どれくらいの情熱を注いだのか、などを説明する。

競争相手の多くが、すでにしていることでも、一般の人が知らない情報であるならば、伝えたときの衝撃は大きいわけです。

業界では当たり前になっていることでも

「患者さんのために、どんな何をしているかを、事細かに伝える」

ことが重要なのです。

たとえその治療院が地域トップでなくても、情報を初めて広めれば、患者さんはその会社がナンバー1だと思い込みます。

シュリッツビールの広告を見て買ったお客さんは、

「へ~、こんな手間のかかったビールだったんだ!なんだか美味しく感じるね」

とか言いながら、まるで今までとは違った印象をもってビールを飲んだことでしょう。

もちろん中身は今までと変わっていないでしょうけどね(笑)

こんな感じで、先生の治療も患者さんにしっかり伝えることで、患者さんからもっと高い支持をもらえる先生になって行くと思います。

もし伝えていなければ、先生も患者さんに伝えてみてください。

行動あるのみです。

ヨリミツ