なぜ「ドリカム」は、生き残り続けているの​か?

2017年4月27日

こんばんわ。

YMC株式会社の山本です。

「DREAMS COME TRUE」(ドリカム)

と言えば、知らない人はいないほど人気のバンドですね。

彼らは、僕が小学生のから、ずっと活躍し、生き残っているアーティストですが、なんでだと思いますか?

「マツコの知らない世界」をたまたま見てて知ったんですが、メンバーの中村正人の存在が大きいですね。

ドリカムは、「天才アーティスト」と「敏腕な商売人」の融合で成り立っている

ボーカルの吉田美和は、完全なアーティストタイプです。

歌唱センスの塊ですね。

施術大好きで超うまい天才治療家という感じです。

これに対してベースの中村正人は、完全な商売人です。

プロデューサーなんです。

曲作りもしてて、ドリカムの曲の多くを手がけていますし、

「いかに売れるか?」

ってことを常に考え続けている人なんです。

ドリカムは、この「天才アーティスト」と「敏腕な商売人」の融合でうまくいってる気がするわけです。

おそらく、吉田美和だけだと埋もれてた可能性が高いです。

吉田美和は、自分の曲を売り込んだことがないわけですからね(笑)

もちろん、その才能を見抜いたプロデューサーがいれば、違うカタチで世に出たかもしれませんが。

とうぜん、中村正人だけでも、絶対に売れていない。

彼は、華がないですからね。

だから、「天才アーティスト」と「敏腕な商売人」が噛み合って(ぶつかりあって)カタチになっているわけです。

「吉田さんはアーティスティックに考えるし、僕はビジネス的に考えちゃうので、そこがキツイ戦いなんですけど」

と中村は前置きし、リーダーの悩みとしてドリカムは「365日解散危機」にあると告白。

一方で吉田の才能を認めているという中村は、

「ただ吉田さんは確かに天才なんですよ。器に入れておかないと商売にならない。それで僕のハードな器を」

と語ると、マツコは

「けっこう生々しい話してますね。まぁね、天才を横で支える人がいてなにか成し遂げられるんですよね。」

とコメントした。

ドリカム 中村正人、『マツコの知らない世界』で吉田美和との関係を語る 「365日解散危機」
より引用

これ、治療院経営でも同じことが言えます。

表面の「天才アーティスト」の部分だけに憧れると、道を踏み外す

多くの人は、ドリカムの吉田美和に憧れるわけですよね。

それで目指そうとする。

治療院の先生も、そんな感じです。

多くの治療家は、天才アーティストの『吉田美和』になりたいんです。

「いい歌を歌い続けていたら、誰かが気づいてくれるわ!」

しかし、アートを追求すると、多くの才能がない人は、道を踏み外します。

誰かが助けてくれないと、破産です。

※ごく稀にいる天才であれば、プロデューサーの目にとまるが・・・

ただアーティストで居続けることを選択すると、自分でコントロールすることを放棄することになる。

コントロールするってことは『中村正人』側になるってことなんですが、決して、あの老けたベースのおっさんの『中村正人』に憧れることはありません(笑)

しかし、実は、横で支える人がいて、商売的な視点がないと収支が合わない。

中村正人なんて、作曲するとき「洋楽からパクってる」って明言してますから。

売れるためにガムシャラにやってるんです。

さっきパクリの話があったけど、俺はデビューしたとき、自分が大好きな洋楽をパクリ倒そうと思ってたの。

何千曲とある名曲をやり尽くしたかった。

(中略)

「決戦は金曜日」も俺はEarth, Wind & Fireの「Let’s Groove」とシェリル・リンの「Got to be Real」っていう2曲の曲を合体させて作った

(中略)

俺、アースのモーリス・ホワイトを大尊敬してて、自分の曲に参加してもらったときにモーリスに告白したのね。

「私はあなたの作った音楽をさんざんパクって日本で今売れちゃってます」って。

そしたらモーリスが「それでいいんだ」って。

私とドリカム2
より引用

治療家になった多くの方は、『吉田美和』を目指すことが原動力になってるのはわかります。

ただ『中村正人』側の視点も身につける寛容さが生き残る秘訣かな、と思える今日このごろです。

山本