無駄な資金をつかわず、最適なスタッフや、理想的な患者さんを見つけるには?

2013年12月27日

治療院二階の事務所より

こんにちは。YMC株式会社の依光です。

いきなりですが、質問です。

あなたは、見知らぬ土地にいて、目的地に向かうとします。さて、あなたは、今からどんな行動を起こしますか?

たぶん、車に乗っているときだったら、カーナビで調べたり・・・

徒歩だったら看板や標識などを見たり・・・

もしくは、スマートフォンなどで行き先を検索したりするんじゃないでしょうか?

あるいは、行き先への道順を、誰かに聞くかもしれません。

ここで、考えて欲しいのですが、何かに向かったり、目指したりする場合に、必要なものがあります。

1,明確な目的地
2,目的地への道順

この2つですね。

まず、大前提として必要なのは「明確な目的地」です。

そして、ゴールに適切に向かうための「道順」です。

明確な目的地があるからこそ、そこへ向かおうとします。

たとえ、迷ったり、遠回りしたとしても、誰かに聞いたり、カーナビで調べることで、目的地には近づいていくわけです。

目的地が定まってないと、フラフラと、その辺をさまようだけになりますよね?

次に目的地が定まっている場合。重要なものは「道順などがわかるツール」です。

地図やカーナビ、道路標識などが、それにあたります。

目的地を目指すときに、道路の標識って大切ですよね?あれがなかったら、行き先がわからないです。

「ヨリミツは、なんで、そんなわかりきったことを話しているんだ?」

と思うでしょうが、治療院の経営も、この「わかりきった話」が非常に重要なわけです。

この話を、治療院に置き換えると

1,自分の治療院がどういう目的をもって運営されているか
2,その目的へ向かうための道しるべがあるか

ってことです。

これらの「1」「2」を担うツールが、いわゆる企業理念ということなります。

企業理念などと聞くと、

「大きい企業とかのことでしょ?」

という風に感じてしまうのですが、私達の治療院でも、すごく重要な役割を果たします。

あなたが今後、「ひとり治療院」を続けていく場合には企業理念などはあまり重要じゃないかもしれません。

でも、施術スタッフ、そして受付さんがいる場合は、めちゃくちゃ関係があります。

患者さんに接する人が増えれば増えるほど、この企業理念というものが重要になるのです。

なぜ「企業理念」が重要なのか?

ということなのですが、企業理念というものは、あなたの整骨院がどっちの方向に向かっていくかという目的地であり、標識になるからです。

●自分の治療院が、こんな風になっていったらいいな

とかの漠然な希望ってありますよね?

でも、関わっている人全てに、治療院の方向性を示さないと、先生が実際どっちの方向をむいているかなんて、誰にもわかりません。

私もあなたがどこに向いているか、今はわかりません。

しかし、あなたが「私はこの方向性で行きます!」と紙に書いて示してくれると、私も含めて先生が向かっている方向を理解することができます。

こういう感じで、先生の治療院の方向性を見せないといけないのです。

受け付けを雇うときや、施術スタッフを雇うときに、

「私の治療院はこの方向に進んでいます。同じ方向を一緒に見れますか?」

と示すことが、先生の治療院の統一感を出す際に、すごく重要なアクションになってきます。

当然、「企業理念」は、患者さんにとっても、来店する判断基準にもなるわけですね。

まずはカタチとして目に見えるようにして指し示すこと

企業理念なんていうと、すごく大層な感じに聞こえますが、簡単にいうと道路の標識と一緒なんです。

「私達はこの方向に向かってますよ~」

と、他の人にも、わかるようにしているだけなのです。

一方で違った見方をすると、治療院の方向性を打ち出していなければ、患者さんは「ここはどういう理念をもって運営がなされているのか」がわかりません。

他の面でいえば、スタッフを採用するさいなどにも、自分たちの向かっている方向を示すことができません。

なので、採用する際にも自分達の向かっている方向とは違う人が、来てしまう場合があるのです。

しかし、「企業理念」を明確に示しておくことで、必要な人材が集まりやすくなりますし、同じ方向を見ている仲間として手伝ってくれるようになります。

以上の理由で、「企業理念」というものを、小さな治療院でも作っておくことで、様々なケースでの判断基準ツールとして機能するわけですね。

ほとんどの先生が運営している治療院は、いわゆる中小零細企業です。

会社自体が、ブランドになっていたりすることはまずないでしょう。

資金も、ザクザクあるはずがありません。

そんな中で、自分の理念に共感してくれる人を、無駄な資金をつかわず、無駄な時間を使わないで選ぶことが出来る一つのツールが「企業理念」だと思っています。

企業理念を、まだ明確に打ち出していないのなら、最初は簡単にでもいいので作ってみてください。

最初から完璧な企業理念など絶対にできません。不完全でいいんです。間違っていていいんです。後で直せばいいんですから(笑)

でも、恐怖や面倒臭さに流されて、行動を起こせない人は無駄なお金や、無駄な時間を沢山過ごしてしまうかもしれませんね。

ヨリミツ