新規客が自動的にリピートして口コミまで起こしてくれる仕組み

2013年5月4日

YMC株式会社の山本です。

以前、僕はビリヤード店に住み込みで店長として働いていました。

閉店後のレジ締めをしながら、売上を帳簿に書き込んでいくわけですが、

「ビリヤードの売上が徐々に落ちてきているなぁ」

そんなことを思いながら、毎日を過ごしていました。

そのお店は、ビリヤード、ダーツ、カラオケ、ゲーム機とあるようなアミューズメントの施設です。

最近では、ビリヤードよりもダーツやゲーム機のほうが売上は上がっていました。

確かに、ビリヤードも、常連さんは来る・・・。

しかし、ビリヤードの一見客がリピートをしないという、ジレンマに陥っていたのです。

当然、常連さんの数は限られているし、

ビリヤードの常連さんは一人でやってきます。

しかも、ビリヤードの単価ってめちゃくちゃ安くて、1時間600円が相場なんですね。

常連さんは、2時間程度遊んだら帰ります。だから、何回も来てもらわないと儲からないわけです。

多くの場合、売上がドカンと上がるのは一見客グループなんです。

つまり、あまりビリヤードに馴染みのないお客さん。

こっちの客のほうが単価が大きいわけです。一見客のほうが飲食もしますし。

●ビリヤードの一見客はグループでやってくる

イメージとしては、ビリヤード場って、雀荘に近いんです。

最初は友達周りのグループで雀荘に行き始めて、慣れてくると、フリーで行くようになるみたいな。

そんな感じ。

つまり、

「グループで来る客がリピートしたら凄いんじゃね?」

ってことなんです。

でも、若造でビジネスのことよりも、自分がビリヤードの腕を磨くことに必死だった僕は、良いアイディアが思い浮かびませんでした。

そんなときに・・・

何かのタイミングで、県外の「その道何十年のビリヤード店」の大御所マスターが

アドバイスをしてくれたことがあります。

新規客が自動的にリピートして口コミまで起こしてくれる仕組み

大御所のマスターは言いました。

「なんかイベントをやらんと、誰もビリヤードなんてやりゃせんよ。普通に考えてダーツとかスロットのほうが面白いもん」

確かに、最近のダーツマシンやスロットなどは、楽しい演出やサウンドが画面に出て、素人でも楽しめるようになっています。

店の売上もビリヤードよりも、ダーツやスロットのほうが遥か上回っていました。

さらに、大御所マスターは教えてくれました。

「スタンプを貯めたらビリヤードのキュー(棒)をプレゼントしたら一見客は通うようになるよ。プレゼントしたマイキューは持ち出し禁止にして、この店にこないと自分のキューを使えないようにしたらええよ」

※キューっていうのは玉を突く棒のこと。初心者用のキューは、買ったら2万円~3万円くらいします。

「なるほど!」

●1ヶ月以内で5個スタンプを貯めたら、マイキューをプレゼント

っていうキャンペーンを実施するために、さっそく、安いビリヤードキューを仕入れました。できるだけ経費を掛けたくなかったので、スタンプカードも、そのキャンペーン用に新しく作ったりはしませんでした。既存のスタンプカードを流用して、手書きで要らないマスに斜線を引いて、渡します。

一回来店すると、スタンプを1個押していきます。マイキューを持ってない人だけしか適用されないという条件。これにより、一見客だけにしかキャンペーンは適応されません。

「これ1ヶ月以内に貯めたらマイキューあげます」

って一見客の大学生や高校生に渡して行きました。

「まじすか!」

って反応。

すると、若い大学生や、高校生は、マイキュー欲しさに来るわ来るわ(笑)

しかも、5人とか10人のグループで来るわけです。まあ、ビリヤード場で遊んで、なおかつマイキューまでくれるわけですからね。彼らは、こぞってスタンプを集め始めました。毎日通って、最短5日でスタンプを貯めるお客さんもいました。

このキューですが、実際の原価は1本1000円ほどの安いもの。しかし、お客さんは、キューの質を求めてなくて、自分のキューが持てれば嬉しいわけです。

イメージ的には、ボトルキープと同じ感じですね。

飲みに行く?ってなったときに、

「あそこの店に行ったら俺のボトルがあるから、行こうぜ」

って言いたいですよね?まさしく、その心理をついたものでした。

さらに、嬉しい誤算までありました。

グループのうちの数人がマイキューを貰えば、他の友だちも欲しくなるんですよね。

つまり、口コミが生まれるわけです。

スタンプを貯めた後も、キューを店において貰うようにしたので、リピートします。

そうして、一気に短期間でドカンと売上を伸ばし、前月費で2倍ほど売上をアップさせることに成功させました。

リピートする動機を作ってあげること

かかった経費は安いキューを仕入れた5万円くらいで、数十万円の売上アップですね。

「いや、さすが何十年もビリヤード場を経営してきた、大御所マスターの言うことは違うぜ~」

と思いましたね。

この方法は何にでも応用ができます。

ホント使い古されたような、スタンプカードの方法です。

手でハンコを押していくわけですが、効果があるんですよね。

実際に、タリーズコーヒーなんかでもコーヒー豆を買うとハンコを押してくれるんですが、

やっぱり、たまってくると、全部ためたくなる(笑)

ほんと、ちょっとした工夫ですが、絶大な効果がありますので、治療院でもやってみてください。

山本