ディズニーでは、新規雇用から、できるだけ​早く現場で働けるようにトレーニングが確​立されている

2016年1月26日

こんにちは。
YMC株式会社の山本です。

うっすらと曇ってきて、びゅおおおおおと冷たい強風が吹く午後4時くらいのディズニーランド。

その寒空の下……

僕らはディズニーランド園内の現場で働いているキャストにインタビューをしました。

「今まで8年間ディズニーで働いてきたそうですが、苦しかった経験ってありませんでしたか?」

「今まで苦しかった経験はありませんね。ゲストさんたちの笑顔を見れますし」

(!!!)

1月20日、21日。ディズニーランドの公式トレーニングプログラムを受けてきました。

ディズニーランドのスタッフは2万人いると言われていますが、9割はアルバイトです。

しかも、ディズニーを経営しているオリエンタルランドの経営状態を見ると、順調に成長しています。

これって結構スゴイですよね?

冒頭のインタビューでお話した通り、現場で働いているキャストさんたちは、本当にスゴイ高い意識で働いています。

逆に、意識が高過ぎてコワイくらいです(笑)

いくら本音を聞き出そうとインタビューをしても、パーフェクトな回答をします。

いやぁ、スゴイですねぇ。

うちにも、そんなアルバイトスタッフが欲しいよ。

まあ、こんな感じで、

「なぜスタッフの9割がアルバイトでも、ディズニーランドは成り立つのか?」

という秘密を学んできたわけです。

新規雇用からできるだけ早く現場で働けるトレーニングが確立されている

せっかくの機会だったので、ディズニーの「正社員」さんに色々と質問をぶつけてみました。

※正社員には普通は直接会うことができない

すると、ディズニーでも人手不足が続いていて、人材採用も苦労をしているそうです。

大学生が相当数働いているってこともあり、脂がのった“使えるスタッフ”が年間で何千人も辞めるわけですね。

かと言って、サービスのクオリティを下げるわけには行かない。

なので、補充のために大量に人材を採用しているそうです。

しかも、即戦力で使えるスタッフを育てる必要があるんですよね。

だから、採用から現場デビューまでの、“キャスト育成プログラム”が非常に良く作られている。

いやー、すごかったですね。

実際には、ディズニーの教育術の裏側までかいま見ることができたんですが、ハッキリ言って、ヤバ過ぎてここでは書けません(笑)

※僕らのコンサルを受けてくれている先生にはこっそり教えますが…

出せる範囲で何がユニークだったかというと、

●仕事が非常に細分化されていて意味づけがされている

ってことですね。

ディズニーでは、仕事が非常に細分化されていて、意味づけがされている

例えば、ディズニーのキャストの仕事の中に、「カメラサービス」があります。

その名の通り、キャストがお客さんのカメラを預かり撮影のサービスをするというモノですね。

この「カメラサービス」を細分化すると、こうなります。

  1. カメラを預かる
  2. 構図を決める
  3. シャッターを押す
  4. カメラを返却する


この4つの仕事に分類されるわけです。

そして、それぞれの仕事を確実におこなうためのポイントを教えます。

  1. カメラを預かる→両手で
  2. 構図を決める→要望を聞く
  3. シャッターを押す→タイミングよく
  4. カメラを返却する→確実に手渡す


最後に、それぞれのポイントの「意味」を説明します。

そうすることで、仕事を理解できるわけですね。

  1. カメラを預かる→両手で(カメラを落とさないように)
  2. 構図を決める→要望を聞く(思い出に残すため)
  3. シャッターを押す→タイミングよく(笑顔を引き出すため)
  4. カメラを返却する→確実に手渡す(落とすと思い出が台無しになるから)


という感じです。

その仕事を成功させるためには、それぞれ重要な“ポイント”があります。

そして、その“ポイント”には必ず「意味」がありますよね?

そこまでしっかり伝えることで、効率よくスタッフを育成しているんですね。

こういったチェック・リストがたくさんあるそうです。

実際は、ここでは書けないような一般では公開されない面白い内容もたくさん仕入れましたので、僕らも運用して結果をシェアしたいと思います。

では!

山本