アンパンマンの作者やなせたかしも、売れない頃はドラえもんのサインを描いていた

2015年12月8日

おはようございます。YMC株式会社の山本です。

「武士は食わねど高楊枝」

という言葉があります。

カッコいいように感じますが、プライドが高過ぎると苦しい人生を歩んでしまいます。

自分の“プライド”を優先するあまり、食えない治療家ってたくさんいる。

僕と出身地が同じ高知県出身の漫画家で、西原理恵子さんって方がいます。

ウィキペディア 西原理恵子

有名なのでご存じの方も多いでしょう。

彼女は今でこそ売れっ子漫画家ですが、そこまでに至った過程がスゴイ。

  1. 高校生のとき飲酒で退学
  2. それが不服で高校を訴える
  3. 大学受験の日に父親が自殺
  4. 100万円を持ち上京
  5. 1日1個のノリ弁を食べながら、美大専門の予備校に通う
  6. 武蔵野美術大学に合格
  7. ミニスカパブで働きながらエ口本の挿絵を書いて修行

という流れです。

その後、マージャン雑誌やパチンコ雑誌など、当時の女性マンガ家は描かないような雑誌に進出。

西原さんは言います。

「自分の表現がどうとか関係ない。もらえる仕事は何でもやってきた」

「身もフタもないことを平気でできるというのは大事です。プライドでご飯は食べられません」

「生きるって、みっともないことだし、みっともなくていい。あの手この手でどうにかして生き残った者が勝ち」

いかがですか?

また、こんなエピソードもあります。

アンパンマンの作者やなせたかしも、売れない頃はドラえもんのサインを描いていた

西原さんは、自分のサイン会にて・・・

不機嫌だった子供に対し、アンパンマンのイラストとやなせたかしさんのサインを勝手に書いてプレゼントしたことがあったそうです。

そのことをやなせさんに対して話すと、こんな答えが返ってきました。

「いいよ、ぼくも売れないころドラえもんのサイン描いてたから」

と承諾されたというわけです。

どうでしょうか?

“生きる”って泥臭いんですよ。

“食べる”ってカッコ悪いんですよ。

でも、いいじゃないですか。

「武士は食わねど高楊枝」と言いながら死ぬよりは。

プライドは大事です。

でも、プライドを語るのは食えるようになってからですよ。

それまでは西原さんのように、プライドを捨てて食っていかなければなりません。

あなたは、どう思いますか?

山本